2017年2月11日土曜日

新しい恋人、母さん

子芋の両親にとって、従来、電話はあくまで要件を伝えるためのデバイスであって、おしゃべりをするデバイスではなかった。

なので、子芋が週末に電話なりSkypeなりしても、あまりたくさん語らなかった。というか、「子芋が電話してきた」という事実が彼らにとって一番重要なことのようで、今週どうだったとか、今何に凝っているかとか、詳しいことにはあまり興味がなさそうであった。

子芋としては、両親の近況をもっと知りたかったので、Open-ended questions をさかんに投げかかたんだが、最小限の答えだけが返ってくることも少なくなかった。子芋としては残念だったが、別に両親は子芋を困らせようとしているわけでもない、ということもわかるので、まぁ、しゃぁないか、と思っていた。

父が急に病気になって、そこからあっという間に水頭症まで行ってしまい、緊急手術から回復した後も話ができなくなってしまって、かれこれ3か月。

その間に、以前ならiPadは父におまかせ~状態だった母も、FaceTimeやHangoutが使えるようになった。今では、ほぼ毎朝毎晩話している。前は、こちらが盛んにかける、というパターンがだったが、最近は母のほうからかかってくるようになったのがうれしい。日々の出来事・感想・気持ちをシェアして、母のことが今までよりもっとわかるようになったのもうれしい。新しい恋人みたい。

妹と母、子芋と妹も頻繁に話している。妹は父に似て、とても楽しい人なので、本当に癒される。顔見て話せるのは本当に幸せだ。遠距離夫婦時代もそうだったが、Skype、FaceTime、Hangoutなどのインターネットベースのサービスに感謝感謝の毎日だ。

別に海を越えての距離でなくとも、病院に入院中の人と家族・恋人・友人には同じように「会えない、話せない辛さ」があるわけなので、病院内のWiFiはぜひ普通の設備として備えてほしいなと思う。

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