2016年9月22日木曜日

クリニックの「出前」に必要なさまざまなロジスティクス

先日小児科に「出前」に行く話を書いた。「出前」とひとことでいっても、普段外来でやっていることを別のクリニックに持っていくには、自分のカラダが行くだけではだめで、いろいろなロジスティクスが伴わないといけない。

前の前の仕事の時、ある私立大学に月1回行ったり、一般産婦人科のクリニックに週1ペースで行ったりしていたので、スーツケースに必要なものを一切合切詰めて渡り歩く、という経験はあるんだが、また改めて同様のことをするとなると、思っていたよりも、あとからあとから難題が持ち上がる。

特に今回は、IUDやインプラント式の避妊薬の処方(処置)もできるようにするのが重要なので、スペキュラムはディスポーザブルのを使うにしても、tenaculum とかring forceps (日本語でどういうのか忘れました)とか、ディスポでは手に入らない道具をどうするか、という課題にぶつかった。滅菌されてパックされた道具を持っていくのは簡単だけど、使用後が問題。

それから、膣分泌物を見るのに使う顕微鏡が小児科にはないので、それを用意してもらったり、部屋の雰囲気はあまり子どもっぽくないように配慮してもらったり、時間帯もティーンが来やすいよう午後ー夕方にしたり、でもその時間帯だけだと部活を休めないティーンには意味がないので、午前中とか土曜日の時間帯も検討したり。

必要なこまごまとしたものを全部持って行っていったつもりでも、まだ漏れているものがあったりして、まだまだ試行錯誤だ。

訪問看護をしているナースたちは、きっとこういう「準備」において優れているに違いない。

0 件のコメント:

コメントを投稿