2016年9月29日木曜日

4年ぶりのNPWHカンファレンス

2010年、そして2012年と2回参加したあと、すっかり足が遠のいていたNPWHのアニュアル・カンファレンスに4年ぶりに戻ってきた! 今回はルイジアナ州ニューオーリンズ!

2年前の11月にリサーチのファンドに応募した。(ファンドを受けるのは6チーム、うち2チームがNPWHカンファレンスに招待されます、という触れ込み。リサーチの内容よりも、カンファレンス招待というところに惹かれて応募。)

本当は去年の8月までに結果をまとめるはずだったけど、
IRB(倫理委員会)の審査に手間取り、また夏休みの到来という不利な状況に陥り、
結局研究の実施は夏休み明けまで持ち越し。
でもって、12月に最終報告書を出して、
その結果が出たのが5月。
晴れて今回のカンファレンスに招待された。

そして、ついに、今日、ポスター発表。わーい!
パワーポイントでの発表は2012年にやったが、今回は初ポスターだった。
いろいろ勝手がわからず、事前の練習をしすぎた。

とまとまん、ポスター作成、箱詰めありがとう。
バスの時刻も調べてくれてありがとう。
聴診器を取りに戻ってくれてありがとう(あるレクチャーの持ち物として今回持ってくるように言われていたが、職場に置いてきてしまい、出発直前に取りに戻った。)

ここまでくるにあたっては、たくさんの人からの励ましと、
思いがけない落とし穴の数々がありましたわ。
最後の課題は、論文にすること。

カンファレンスでたくさんのいいレクチャーを聞けてうれしい。ブログのネタもいっぱい。

2016年9月22日木曜日

クリニックの「出前」に必要なさまざまなロジスティクス

先日小児科に「出前」に行く話を書いた。「出前」とひとことでいっても、普段外来でやっていることを別のクリニックに持っていくには、自分のカラダが行くだけではだめで、いろいろなロジスティクスが伴わないといけない。

前の前の仕事の時、ある私立大学に月1回行ったり、一般産婦人科のクリニックに週1ペースで行ったりしていたので、スーツケースに必要なものを一切合切詰めて渡り歩く、という経験はあるんだが、また改めて同様のことをするとなると、思っていたよりも、あとからあとから難題が持ち上がる。

特に今回は、IUDやインプラント式の避妊薬の処方(処置)もできるようにするのが重要なので、スペキュラムはディスポーザブルのを使うにしても、tenaculum とかring forceps (日本語でどういうのか忘れました)とか、ディスポでは手に入らない道具をどうするか、という課題にぶつかった。滅菌されてパックされた道具を持っていくのは簡単だけど、使用後が問題。

それから、膣分泌物を見るのに使う顕微鏡が小児科にはないので、それを用意してもらったり、部屋の雰囲気はあまり子どもっぽくないように配慮してもらったり、時間帯もティーンが来やすいよう午後ー夕方にしたり、でもその時間帯だけだと部活を休めないティーンには意味がないので、午前中とか土曜日の時間帯も検討したり。

必要なこまごまとしたものを全部持って行っていったつもりでも、まだ漏れているものがあったりして、まだまだ試行錯誤だ。

訪問看護をしているナースたちは、きっとこういう「準備」において優れているに違いない。

2016年9月21日水曜日

Google に birth control と入れて検索すると?

アメリカのGoogle で避妊 "birth control" とか、"IUD"などとキーワードを入れると、右側にサマリーが絵付きで出るようになった。すばらしい!

https://www.google.com/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=birth%20control

https://www.google.com/#q=iud

https://www.google.com/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=birth+control+shot

https://www.google.com/search?q=implant&oq=implant&aqs=chrome..69i57j0l5.1205j0j9&sourceid=chrome&ie=UTF-8#q=nexplanon

これは、Googleと、National Campaign to Prevent Teen and Unintended Pregnancy というグループの協力によってできたものらしい。

そして、左側に上がってきている検索結果も、Bedsider.org や、YoungWomensHealth.org といった信用できるサイトが上位に来ているので、情報を求めている人に、非常に役立つと思う。

2016年9月20日火曜日

電子カルテで決まる吉凶

アメリカで働き始めて、今で3種類目の電子カルテと格闘している。

昨日書いた出前先の小児科クリニックでもまた別の電子カルテなので、それを入れると4種類目になる。

どの電子カルテでも、一定のルールを満たすように作られているはずであるが、使い勝手、見やすさ、は本当に4種4様である。

個人的な好みNo.1は前職の電子カルテ。まぁ、一番慣れているというのはあるけど、それを除いても、基本的に見たい情報が見やすく手に入るカルテだった。感覚的にクリックすると、たいがい予想通りのアクションが起こる。

好みNo.2は、出前先の小児科クリニックの電子カルテ。これもかなり見やすい。紙のカルテを開くのと同じような感覚で使える。配色を好きなようにできるのも気が利いている。そういう単純なことで、見かけの印象はずいぶん変わるもの。

残念ながら、子芋がメインで現在使っている電子カルテは、涙ものである。
なんでこんなに「分かりにくく」作れるのか、わからん。

少しでもカルテの入力時間を削減すべく、今自分用のテンプレートを作成中であるが、他の人がすでに作っている「お気に入りフレーズ」や「検査セット」が移植できないのが至極残念だ。自分でちまちまと、1個1個作らないといけない。そして作っていても、本当に不親切なカルテなので、気が滅入る。せめて見かけの色をもう少し心ウキウキする配色にしたいが、そういう機能はないようだ。(涙)

電子カルテの選択にあたっては、末端のユーザーに選ばせるのが、スタッフと組織の幸せのためである。




2016年9月19日月曜日

小児科クリニックが思春期の子どもたちをサポートできるように「出前」に行く仕事

先月から始めた新しい仕事、
子芋の大きな役割の一つは、地域の小児科のクリニックが、思春期の子どもたち(若い大人たち)のケアをもっと積極的かつ自信をもって行えるようにするのをサポートすること。

小児科医や小児専門のNPは、ふつうの子ども、特に小さい子どもたちのケアにおいては右に出る者はいない。ところが避妊薬や月経トラブルの話となると、非常に苦手意識を持っていたり、婦人科に紹介しておしまい、という場合も少なくないそうなのだ。

子芋はその反対で、一般的な「子ども」の診方は、今やっているFNPのプログラムでまだまだ修行しないといけないが、避妊カウンセリングや月経にまつわるトラブルの対応は得意である。

というわけで、子芋の役割は、自分の持っている知識や技術を小児科クリニックにいわば「出前」しつつ、クリニックのスタッフ自身でもこれらのケアがふつうのこととしてできるように、じわじわとサポートする、というわけ。

子芋の思春期を思い返してもそうだが、思春期というのは、子どもと大人の見事なミックスした時期だ。中学生ともなると、「小児科」に行くには大きすぎるように感じるし、かといって、おっちゃん・おばちゃんの行く「内科」に行くにも行きづらい、微妙なお年頃である。

そんななか、かかりつけ小児科からは足が遠のき、かといって、新たなかかりつけ医を持つわけでもない、宙ぶらりんのティーネイジャーたち。彼らは高齢者と比べれば、脳卒中やがんといった「大きな病気」にかかるリスクこそ低いけれども、自分の世界を開拓しているなかで、お酒・ドラッグ・タバコ・いじめ・鬱・親の喧嘩や離婚・ピアプレッシャー・デート・セックス・性感染症・妊娠などなどいろいろな関門やリスクと人知れず戦っている。

だから、普段からのかかりつけプロバイダとの関係をもって、カラダやココロの相談をしたり、予防的な対策を身に着けることがだいじ。小さいときからその子を知っている小児科医が、中学・高校の時期も、そして親の健康保険でカバーできる年齢(26歳)までサポートできると、思春期の嵐を乗り越えるにも、さらに心強い。

というわけで、手始めに小児科スタッフに避妊カウンセリングのレクチャーをしたりしてるんであるが、なんせ、レクチャーの経験に乏しいので、非常にぎこちない。前にNP学生向けにやった授業のパワーポイントが役立った。ケーススタディーぽくして、みんなが話しやすいようにしてみたのはよかった。

2016年9月18日日曜日

スウェーデンで活躍するミシガンのタオル

20年前に子芋を預かってくれていたホストファミリーとときどきHangout で話す。ホストファミリーといっても、当時のホストきょうだいたちが、いまやそれぞれ家庭をもってあちこちに住んでいたり、大学に行っていたりするので、Hangout でしゃべるにも、多数の画面が次々に切り替わって忙しい。

今日は、私の前に同じファミリーのところにいたスウェーデンの元留学生Aくんも参加していた。(子芋も一度会ったことがある。)

ホストきょうだいのひとり、Cくんは、今ミシガンに住んでいるが、仕事の面接でGrand Rapids にこの前行ったと言っていた。

で、子芋が、Grand Rapids といえば、Meijer(ミシガン州を中心に展開する大手スーパー) の本社があるところでないの、というと、Aくんが、ちょっと待ってと言ってバスルームに行き、ミシガンの地図が書いてある年季の入ったタオル(1995年購入)を見せて、「これこれ、Grand Rapidsのところには Meijer の絵がかいてあるよ。」と笑いながら見せてくれた。このタオルには、ミシガンの有名な場所の都市名と絵がいろいろ書いてあるんであが、それに載るくらいミシガンの人にとって Meijer は重要ということである。

スウェーデンにもミシガンの分身が生きているようで、おもしろかった。

私の文章能力では、これら一連のエピソードがなぜ、そしてどのように面白かったのか表現できないのが悔しい。





2016年9月17日土曜日

ピッツバーグの日本人出生率

ピッツバーグに住んでいる日本人の正式の人口データというのはないが、
感覚的に言って、30歳代の大人と10歳以下の子どもの割合が、たぶん一番多いのではないかと思う。

留学や企業派遣でピッツバーグに来る人は、たいがい20歳代後半ないしは30歳代。夫婦で来ている場合は、滞在中に子育てを始めるor 続ける方が多い。

なので、日本の平均出生率と比べると、ピッツバーグ在住日本人の出生率は、ずば抜けて高いと思う。

もしかすると、日本の医師生活、サラリーマン生活では忙しすぎて、子どもを授かるチャンスが少なかった夫婦も、ピッツバーグではチャンスを見つけているのかもしれない。



2016年9月16日金曜日

自覚のない怒りモードに対する対策

子芋は疲れていたり体調が今一つだったりすると、話し方のトーンが怒っているみたいになってしまうという弱点がある。特に、月経の前とか、月経中がとりわけ危険である。

これで迷惑をこうむるのは とまとまんである。子芋の怒り口調はとまとまんを不愉快にさせ、とまとまんが不愉快になると、子芋にもそれが跳ね返り、なにもよいことがない。

たちの悪いことに、語り口がたとえ怒っているようであっても、当の子芋本人には自覚がない。

苦肉の策として、子芋がまたこのモードに入ってしまったときには、とまとまんが警告およびお仕置き(?)として、子芋を「くすぐる」ということになった。くすぐられると子芋はどうしても笑ってしまうので、怒りモードから脱せざるとえないだろうと。

この対策を実施して、いまのところはうまくいっていると見えるが、はてさて、次の月経前、月経中に効果がでるかが、お楽しみである。



2016年9月15日木曜日

テスト:厳重な不正行為防止対策

今学期取っている強化は、成人のプライマリ・ケア。
期末テストを含めて大きなテストが計3回予定されているのだが、そのときの不正行為防止対策がすごい。

まず、指定されたソフトウェアをダウンロードする。
このソフトウェアは、テストを受けている間、他のコンピュータの機能をすべて止めてしまう。つまり、ウィンドウズを別に開けて何か検索したり、ワード文書を開いたりすることができない。

そして、テストを始めるにあたっては、
まず、ウェブカメラでまず自分の顔写真をとり、
つぎに、ウェブカメラで運転免許証の写真をとり、
そして、さらに部屋の様子をビデオでぐるっと撮影して、
ようやくテストを開始する。

練習用の問題(1問)をやってみたが、問題に至るまでに、もう疲れた。

2016年9月14日水曜日

芝生の上に座るときは tick (ダニ)に気を付けて

天気のいい日に、公園の芝生の上で大の字になって気持ちよさそうに寝ている人がいた。

この辺の芝生の上に座る・寝転がるときは、ビニールのシートを引いてから座ったり寝転がったりしたほうがいい。都心部に近くても、周辺の森にはシカがよくいて、住宅地まで散歩してきたりする。そうするとシカが運んできたダニ(tick)もその辺にいるから、ダニにかまれるとライム病(リケッチアによる感染症)をもらうリスクが大きい。

芝生に寝そべったり、林のなかを歩いたりしたら、ダニにかまれていないか、全身チェックを。




2016年9月13日火曜日

予定ざんまいで思い出す、時間泥棒の話。

夫婦ともに、課題とか締め切りとかに追われがちな今日この頃。
やりたくて始めたことも、積み重なると、手が回らなくなる。
やることを整理しないといけない。

子どものときにミヒャエル・エンデの『モモ』という本を読んだ。
10歳くらいの時にその映画も見た。
その映画のサウンドトラックも実家にあったなぁ。

灰色の男たち、すなわち時間泥棒が、われわれ夫婦のまわりを取り巻いて、ほくそ笑んでいる気がする。気をつけねば。


2016年9月12日月曜日

ポスター作製で納得した2画面の威力

去年やったプロジェクトを学会で発表するまで残すところ2週間あまりとなった。本当は夏休みの間に発表用のポスターも論文も完成させるはずだったのに、どちらも未完のまま放置してかれこれ何週間。

とまとまんの提案で、とまとまんの24インチのモニターを借りて、子芋のラップトップパソコンと2画面で作業することにした。

するとこれが、とまとまんの話以上に実に快適ではないか。もっと早く借りておくんだった。昨日一日かかったが、いちおう形にはなったので、あとはチームのメンバーの意見を聞く。

とまとまんは、この機会に、24インチよりさらに一回り大きいモニターを買うそうだ。24インチでも彼のプログラミング作業には小さいとかで。

思えば、このモニターは、とまとまんの来米を記念して、とまとまん用に子芋が買ったものだった。1年半立って、子芋の机に登場することになるとは、ふしぎなご縁。

2016年9月11日日曜日

読者からの質問:調べ方の調べ方

日本から海外に留学を希望される方は、まずどこから情報を集めたらいいのやら、で悩まれる場合が多いように思います。

体験者に話を聞く機会があれば手っ取り早いですが、これには注意が必要です。

  1. 個人的な体験がどこまで普遍的なものなのかはわからない。たとえ同じ国、同じ職業のひとであっても、各自の体験・意見は様々。
  2. 制度・事情・情報は常に変わっているので、体験者の話す内容は古すぎるかもしれない。
  3. 安易に人の情報を鵜呑みにしていると、「情報収集、集めた情報の吟味、それに基づく行動、その結果に基づく方向修正」、というサバイバル術(海外生活、留学生活にはともに必須)がともすると身につかないかもしれない
  4. 漠然とした質問には、体験者も答えようがない
ですので、まずは自分でできるところまで調べてみる、という姿勢がお勧めです。そうすると、何が明らかになって、何がわからないのか、自分自身がわかるようになりますので、体験者に質問する機会が、より有意義なものになります。

面倒な作業だということは、体験上、子芋も心得ていますが、やって損になることはありません。もし、途中で興味が失せたり、匙をなげたとしたら、それもよし、です。留学や外国での生活は、基本的に七面倒くさいことが常なので、便利で快適な日本にいたほうが、ずっとスムーズな人生かもしれません。

さて、

興味はあるけど、どこから始めてよいかわからん、という方の最初の情報集めとしては、ある程度情報をまとめてくれている書籍がよいスタートになると思います。

子芋がお世話になったことがあるのは、
日米教育委員会の出版している『アメリカ留学公式ハンドブック』、
http://www.fulbright.jp/study/service/index.html#book

日米医学医療交流財団が出版しているパスポートシリーズ
http://www.janamef.jp/books/

これらの団体は、ウェブサイトにそのほかの情報も載せていますし、セミナーなどもちょくちょく開催しているので、それらも役立つと思います。日米教育委員会の主催した、留学前のオリエンテーションのような会(すでに留学が決まっている人対象)に参加したことがありますが、よかったです。

他の国も、大使館のウェブサイトなどをみると、同様の教育・留学に関する情報へのリンクがあると思います。

中公新書の『アメリカの大学院で成功する方法ー留学準備から就職まで』は、2016年の今としては情報が古いところもあるでしょうが、いまだに変わらないところもおそらくあるので、参考にはなるでしょう。今手元にないので、覚えている範囲で書いています。

同様に、南山堂の『アメリカ看護留学への道』も古い本ですが、情報収集のひとつとしては、とても参考になると思います。


2016年9月10日土曜日

読者からの質問:助産師の留学の前に一案


日本で助産師として活躍する方から留学に関する相談を受けました。助産師としてさらに研鑽を積もうという方には、留学先として果たして米国がいいのか、吟味なさるとよいと思います。米国がいかん、と言いたいのではなく、なぜ米国を選ぶのか、考える意味があると思うのです。

もし、視野を広げること、が主目的であれば、必ずしも留学しなくても、できることがあります。たとえば、3年に一度開かれる国際助産師連盟(ICM)のカンファレンスに参加してみると、主催国のみならず、各国からの参加者との交流が図れますし、何が話題となっているかをいろいろと垣間見ることができます。

子芋は日本での助産師時代に、同僚とオーストラリアのブリスベンで開かれたICM大会に参加しました。そこで何かを発表したというわけではなく、単なる一参加者でしたが、おもしろかったですよ。

参考まで~

2016年9月9日金曜日

5kmレースを歩き通す

去年の夏に股関節を痛め、5月に足首を痛め、回復はしたものの、がっがっと走れるほどには戻らない、というか慎重にしている。リハビリ大変だったから。

先日、とある5kmレースがあった。今回は最初から最後までぜったいに走らず、歩いてみることにした。

するとこれがすこぶる快適。歩きとおした割には早く、41分あまりでゴール。早歩きでは息が完全に上がることもなかったし、トレイルのぼこぼこしたところにちょっと足を取られても足首を完全にひねることもなかった。それに、参加者全体の中でみると、さらにゆったりペースの方が少なくなかったので、気楽であった。

ま、でもこの早いペースで歩くよりは、かるーく走ったほうが、体力的にはより楽だったんじゃないかと思う。

2016年9月8日木曜日

クレジットヒストリーの意外な作り方

とまとまんが晴れて就職して2か月を過ぎたころ、クレジットカードを作ろうと思って申し込みをしたが、クレジットヒストリーがないとのことで、カードが作れなかった。

子芋も最初はクレジットヒストリーがなかったので、電気の契約のときに何百ドルか分のデポジットを要求されて驚いた覚えがある。

クレジットカードを使うとクレジットヒストリーが溜まっていくが、クレジットカードを使わずしてクレジットヒストリーを作るとなると、やっかいである。

子芋のときは、最初デビットカードを何年か使って、そのあと銀行でクレジットカードが作れるようになったと記憶している。

ところが、銀行の人に窓口で聞いたところでは、デビットカードをいくらつかっても、とまとまんのクレジットヒストリーにはならんと。

困ったなーと思っていると、子芋の持つクレジットカードの会社が、authorized user としてとまとまんを加えると、とまとまんの使った分はとまとまんのクレジットヒストリーになるという。ただし、請求書は子芋にくるし、支払いの最終責任は子芋である。

ということで、しばらくは、このやり方でやっていくことにした。

オンラインのアカウント上は、どっち(とまとまんor 子芋)がいつどこでお金を使ったかお見通しになるので、お互いに秘密の買い物(あるとすれば??)には使えない。


2016年9月7日水曜日

1年以上ぶりの美容院でのヘアカット

就職祝いに、仕事が始まる前の週に、久々に美容院に行った。

美容師Gさん曰く、とまとまんの腕は、横のラインはすばらしいと言っておくように、と。
後ろ髪をすくのは、やはりGさんの腕にはかなわない。

ま、今回Gさんにリセットしてもらったので、この先また何回かはとまとまんにやってもらうつもりである。

先日、最近ピッツバーグに来たばかりの日本人の男性が、とまとまんに散髪はどこでしていますか? と聞いていた。子芋の腕も捨てたものではない。ははは。


2016年9月6日火曜日

もと患者さんに全く挨拶できなかったこと

前職(大学)の2015-2016年のシーズンを終えて、夏休みに入ったとき、子芋は職場のメールアカウントに自動返信メールを設定した。「ただいまout of office です。8月XX日に戻ります。」という旨を書いて。留守電も同様に設定していた。

子芋が使う診察室が2つあったのだが、その両方を新シーズンのために完璧に整えて、よく使う資料なども今まで以上に使いやすく整理して並べたりしていた。(そのくらい、転職はまったく考えていなかった。)

夏休み中に急に次の職に移ることに決めたため、よく出会う患者さんにすら、退職のお知らせを伝える機会がなかった。仕方ないことだが、残念に思う。夏も働いている同僚には直接あいさつし、夏休み中のスタッフにはメールを書いたが、患者さんにはあいさつする機会が全くない。

診察室に完璧に整えておいた資料のストックのほうは、子芋がカギを返しに行った日よりも前に、同僚たちがすでに自分のものとして使っていた。一つ、とても愛用していた資料で、ラミネートして使っていたものは返してもらおうかとと思ったが、なんとなく言い出せなくて、そのまま使ってもらうことにした。

ところが、新しい職場に行ったら、子芋が使っていたの同じように、まったく同じ資料がラミネートされてクリニックのあっちにもこっちにも置いてあった。だから持ってくる必要は全くなかった。


2016年9月5日月曜日

ドラッグのテスト

新しい就職先に移るにあたり、種々の書類を提出するほか、ドラッグのスクリーニングテストを受けなければならなかった。

子芋がドラッグテストを受けたのは今回が2回目で、前回はエモリーに入学する直前だからなんと9年も前。いろいろと変わっていた。

  • まずトイレのボールのなかにスタッフが青い試薬をかける。(ボールの水を尿に混ぜて希釈することを防ぐためかな?)
  • スタッフがトイレから退室し、自分一人になる。
  • 指定のコップに尿を取る。(トイレの水は流さないように言われている)
  • スタッフを呼ぶ。
  • このコップには温度に反応するシールがついていて、ちゃんと採りたての尿らしく温かいかどうかがチェックされる。
  • テステープが5-6本つながっているものを尿カップ中の尿に突っ込んで、5-6種類のドラッグを一気に検査する
  • 各テステープとも、2本線が出たら陰性。(妊娠反応検査は2本線がでたら陽性なので、子芋は次々現れる2本線を見て、一瞬おどろいた。)


2016年9月4日日曜日

読者からの質問:学生の時にしておくといいこと

読者SIさんからの質問のつづき

4. 現在、学部3年で、卒業後はworking experienceを稼ぐため(カナダだと1125時間の母国での実務経験が必要なので)に3年ほど臨床で働きながら、留学の準備を進めたいと考えていますが、現時点でできることや、やっておいたことがいいことなどはありますか。

1.アンテナをはっておく
メディア、学校の掲示物、自治体の広報誌などを関心をもって見ていると、面白そうな講演会、ワークショップ、奨学金、コンサート、ボランティア募集、そのほかいろいろなものが引っかかってきます。自分の予定が許せば、(あと会費が無料もしくは安ければ)そういうものに参加してみると、自分の視野が広がります。

2.自分ケア
一定した睡眠の量と質の確保、健康的な食事、休息、運動ーーーいまも、これからも、ずっとだいじ。日本の文化で育って、何はなくとも頑張ってしまう人間には、体を休めること、緩めることをあえて教えないといけないかもしれません。ヨガ、太極拳、など、ゆっくり系の運動をもっと早くからやっておくんだったと子芋は思います。体を休める・ほぐすことは、子芋にとってまだまだ課題です。

3.名刺
自分で印刷してカッターで切っても構わないので、名刺を作ることをお勧めします。住所は入れなくて、名前とメールアドレスだけでもよし。これは、自分の名を売るためではなく、他の人の名刺を手に入れ、keep in touch するためのツール。1.で参加した会で、講師や他の参加者と名刺を交換し、感想をはがきやメールで送ってフォローアップすると、自分のネットワークが広がります。子芋は学生時代にこうして知り合った人たちと、かれこれ20年以上付き合いがあることも。

4.お金はできれば貯めておく
活動(1.で述べた)のためにお金は必要なことがあります。無駄はせず、切り詰めるところは切り詰めておくと、やりたいことが出てきたときに、ためらわずお金が使えます。

お弁当を作り、飲み物もお茶や水を常に持参するようにすると、着実に飲食費は減らせます。経済貢献は、毎日コンビニ通いの友達にまかせ、野菜たっぷりの弁当をばくばく食べましょう。ただし、切り詰めることがすべてではないので、忙しくて食事を作れないときは、ためらわず、外食やお惣菜を利用してよし。食べないことはかえって不健康。

時間やクオリティーをお金で買えるときは賢くお金を使うという考えは学生の時はなかなかできないこともありました。(例1:荷物をロッカーに預けたほうが次の2-3時間疲れずに過ごせるときは、惜しみなくロッカーを利用する。当たり前? 子芋は300円が出せなかったことがありませひた。例2:旅程や体力を吟味したうえで、夜行バスにすべきか、新幹線にすべきか、飛行機にすべきか考える。昔の子芋は金額面で節約することに頑張りすぎたあまり、体を酷使したことがあって、今思うとバランスがとれていませんでした。)

5.パワーポーズ
大事な場面では、ガッツポーズなどのパワーポーズをとって心を整えましょう。トイレの中で人知れずやってもよし。次のTED Talk おすすめ。
https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are?language=en

2016年9月3日土曜日

読者からの質問:大学院をどのように選択したか

読者SIさんからの質問、3つ目。

3. まず、Women's health NP 取得のために、Emory Univ. へ行かれたとのことですが、大学院はどのように選択したのでしょうか。

子芋がそもそもWHNPについて知ったのは、大学2年時にNational Association of Nurse Practitioners in Women's Health の当時の会長の講演を大阪で聞いたときでした。

数年後、助産師として東京で働いていた時に、この会長さんあてに手紙を書きました。数ある大学の中で、どうやって選んでいいかわからん、と。すると3つのプログラムを挙げてくださいました。そのうち2つに応募し、幸い両方受かりました。プログラムはとても類似していて、資料やウェブサイト上は甲乙つけがたいものがありました。オープンハウスに出かけたところ(たまたま1週間違いで開催していたため、両方に行けました)、Emoryがベストだと確信し、Emoryに決めました。

他には、東京の溜池山王か赤坂あたりに、米国の大学・大学院の資料を置いている資料室のようなところがあって、今となってはその名前も思い出せませんが、そこに行って、専攻ごとのリストをコピーしたりして、そのあと個々のウェブサイトに行って調べたりしました。

たぶん、ここが子芋の行った資料室だと思います。
https://americancenterjapan.com/access/
留学が決まった後で日米教育委員会のオリエンテーションにも行った記憶があります。
http://www.fulbright.jp/study/index.html

2016年9月2日金曜日

読者からの質問:NCLEX対策

ブログ読者SIさんから頂戴した質問の2つ目です。大変お待たせしました。

2.NPのプログラムを専攻するにはNCLEXを受験しなければならないと思うのですが、その対策はどこでどのように行ったのでしょうか。

基本的に自習しました。
私の場合、NCLEXの前に、CGFNSを受けなければならなかったので、まずはCGFNSのCertification Examの問題集を買いました。問題を解くと(解こうとすると)、自分の現レベルが認識できて、医学英語の語彙を増やさなきゃな、と思いました。

飯田恭子さんの書いた医学英単語シリーズは、私にとって使いやすかったです。3-4冊彼女の著作を買って、リング付きのカードに書いて覚えました。

医学英単語が理解できると、CGFNSやNCLEXの問題で何を聞かれているかがやっと分かるようになりましたが、こんどは選択肢の中から正しい回答が選べるように、看護の知識が必要となります。

Incredibly Easy というシリーズがありまして、シンプルな英語で書いてくれています。今となっては、数あるシリーズのどれを持っていたのか忘れてしまいましたが、雰囲気はこんな感じでした。

Kaplanの問題集も1つはやりました。これまた具体的なタイトルは忘れましたが、こんな感じ。

Kaplan の予備校というか、今ではオンライン学校?もあるようですが、私の予算には見合わなかったので、使いませんでした。

CGFNSの試験は東京で受けた一回目は見事に落ちて、2回目は香港に行って受けて受かりました。(そのとき東京会場がなかった。)

できればCGFNSのCertification Program(CP) の試験 を避けて、Credentials Evaluation Service (CES)だけで済むようにすると一つ難関が減ると思います。たとえば、自分が行きたい州のBoard of Nursing がたとえ Certification Programを課しているとしても、CESだけで済む別の州に出願してRN資格をとり、その後endorsement の手続きをして、目的の州のライセンスをとる、とか。私はこんな方法は思いつきもしなかったので、当時ジョージア州のNCLEX出願に必要なCP を大真面目に受けました。CP のために送っていた資料は、後々CES にも使えたので、まったく無駄になったわけでなありませんが、お金はCESにも一人前にかかったので、なんとなく悔しかったです。CESはペンシルバニア州の免許をendorsement の手続きでとるときに必要でした。

なお、CGFNSの手続きはとても時間がかかるので、たとえCESだけだとしても、必要な場合はなるべく早くやることをお勧めします。

2016年9月1日木曜日

Aクリニックへの転職:うれしい変化も大変な変化

この夏、8年ぶりの大学院の授業にあっぷあっぷしているさなかに、恩師の勧めで、Aクリニックのポジションに応募した。

かれこれ5年ほどお世話になっている恩師のチームに入れるということも、Aクリニックで働けるということも、子芋にとっては夢のポジションの到来!!、なのだが、毎週毎週のテストに四苦八苦し、その上さらにどうやって中間テストやレポートを乗り切ろうかということで頭がバクハツ中だった子芋には、なんで今やねん!と思わず言いたくなるような辛いタイミングであった。何とか必要書類の提出や手続きをこなし、子芋の苦手とする人事部とのやり取りを終えて、晴れてAクリニックで働けることとなった。

新しい仕事と学期末の2週間半が重なったのを一体どうやって乗り切ったのか、今となっては、自分でもわからない。人生のストレス番付で、結婚とか出産とかハッピーなことが割とトップ層に位置しているのと同様に、今回のFNPになるための勉強スタート(まだまだ1年以上つづくよ~)や新しい仕事への転職も、子芋人生の中ではトップ争いになること間違いなし。