2016年7月29日金曜日

読者からの質問:NP取得後のプランについてどう考えていたか・ビザと就職活動

こちらは、最も最近ブログコメント欄を通してSIさんからいただいた質問です。3つあった質問のうち、今日は1つめ。

NP取得後のプランについては日本にいた時はどのくらい考えていましたか。また、Visaの問題もあって、就職するのは容易ではないと聞いたのですが、実際のところはどうなのでしょうか。

[子芋のお返事]

注意:下記は読者の責任でお読みください。あくまで参考になさってください。子芋の書いた内容を鵜呑みにしてなにかトラブルがあっても、子芋は責任を持ちません。

留学する前は、NPプログラム終了後は日本に帰国する予定で、かといってどこでどのように働くという具体的なプランはありませんでした。また、NPライセンスの試験を受けるかどうかも決めていませんでした。

実際入学して学んでみると、あらまぁ、こんなに知らなかったことが分かるようになった、できなかったことができるようになった、という気持ちになりました。そんな折に、留学生センターで Optional Practical Training (OPT) についての説明会があり、ま、どうせやることはないだろうけれども、話だけ聞くのも悪くなかろう、と行ってみました。

OPTは米国の大学や大学院を卒業した外国人が、自分の専門分野に関連した仕事につく場合、学生ビザのままで1年間働くことができる制度です。

帰ってきてとまとまんに内容を報告すると、「一旦日本に帰国したら、こんなチャンスは二度とない。やってみたらいい。」という意外な回答で、帰国&同居を楽しみにしていた子芋は一瞬とまどいましたが、とまとまんがそういうなら、一発やってみるか、と腹をくくりました。

当時OPTの開始時期は、卒業後60日以内で、有効期間はそこから1年でした。(当時から8年もたつので、今も同じかはお確かめください。)

卒業後、成績証明書・卒業証明書が揃うまでに少なくとも1-2週間、それからNPの試験に出願して受験資格が認めらたと通知がくるまでに数週間、それから試験を受ける日を決めて、実際に試験を受けて、合格通知が来るまで待って、それから州のBoard of Nursing に登録して・・というだけで2ヶ月半くらいかかりました。最短コースで頑張っても。この間にすでに子芋のOPT期間は始まってしまいました。

OPTは仕事を一定期間以上しないでいると資格を失ってしまいますので、わたしはボランティアという形でクリニックに勤めつつ、就職活動を続けました。ボランティアでも、いちおうOPT資格維持は認められました。しかし、報酬を伴う仕事をしていない時点で国外に出るのは非常にリスクとの助言を受け、日本への一時帰国は正規の仕事が決まってからにしました。(米国を出るのはいつでも簡単ですが、再入国のときにトラブルかもと。)

就職活動に当たっては、OPTだけやらせてください、と言って雇ってくれるところを探すのは難しいですから、OPT期間終了後はH1Bビザ(就労ビザのひとつ)で仕事を続けたい旨を話し、ビザサポートをお願いしました。(会社が 書類を政府に提出する必要があります)。

10月にジョージア州のNP免許がいよいよ取れたころ、最初の就職先となるペンシルバニアの組織と、サウスカロライナ州の別の組織からコンタクトをもらい、11月の頭あたりに面接を受けて、11月後半にペンシルバニアのほうの仕事のオファーを受け、12月に一旦一時帰国ののち、ジョージア州からペンシルバニア州への引っ越しをし、翌1月から働き始めました。(と、書くとたったの数行ですが、この中にいろんな失敗やら涙やらが詰まっています。)

H1Bは毎年人数枠があります。4月1日締め切りで、通ればその年の10月1日からそのビザが有効になります。通常は4月1日時点で人数枠を超える応募があるがために、応募しても通らないということがありましたが、2009年の場合は、不況のためにビザを申請する会社が少なく(希望する外国人は依然多くても、ビザサポートしてくれる会社が激減したために、ビザ申請数も激減) 、 4月1日以降に申請しても十分間に合っただけでなく、応募すればもれなく(たぶん)H1B 獲得にいたったそうです。

子芋は2008年8月に卒業、翌2009年1月からフルタイムで就職、そして4月のH1Bビザの締め切りなんとか間に合うことができましたが、卒業の時期によっては、この「4月」というタイミングが非常に難しく、就職先を獲得する前にOPTの期限が来て帰国せざるをえないということも決して珍しくありません。OPTの期限が切れる前に、博士課程などに進学して新たな学生ビザを獲得した仲間もいます。

ちなみに、4月にH1Bに応募して、10月に実際にH1Bビザが有効になるまでの間に、8月のいつかの時点で子芋のOPTは切れたわけですが、代わりに労働許可証なるものが発行されたおかげで、F1ビザ(学生ビザ)とH1Bビザのはざまも合法的に米国で仕事を続けることができました。この間、子芋の運転免許証は頻繁に更新が必要でした。(運転免許証の期限日は、しばしばビザの期限と同じになります。)

OPT資格の申請は、H1Bの申請と比べると、手間も費用も格段手軽ですが、就職活動はアメリカ人と同じ土俵でしなくてはなりません。「新卒」かつ「外国人」かつ「ビザサポートがやがて必要」という状況は、分野にもよると思いますが、一般的に非常に不利です。

またH1Bの人数枠や条件等もその年によって変化します。不況のときは応募者が減るので、応募すれば枠に入れるチャンスが大きいですが、不況ゆえにそもそも採用を控える雇用者が多くなるので、採用してもらうこと自体が難しくなります。逆に好景気のときは、採用したい雇用者が増えてくれるのはいいのですが、H1Bに応募しても枠漏れするリスクがあります。大学教員や特殊な専門分野にいる場合は、人数枠の縛りがない場合もあるようです。

前にも書きましたが、ビザ制度は頻繁に変わりますし、そのときの政権の方針や経済の状況で予測のつかない事情もいろいろ起こりえます。今回書いたことは主に私の2008-2009年時点での知識を基にしていて、その後の変更時点についてはは心得ていませんし、間違いもあるかもしれません。

ビザについては米国大使館、USCIS、Department of State などのウェブサイトでご覧になるとともに、 専門の弁護士に相談するのが近道です。子芋がお世話になったことのある弁護士のウェブサイトをご紹介します。弁護士のサービスは、必ずしも対面しなくても、電話やSkypeやメールなどを通して受けることができます。とりわけビザ関連の法律は、州法ではなくて連邦法、すなわち全州共通なので、どの州に住んでいる弁護士であってもかまいません。
http://www.kandilawyers.com/jp/index.html
http://kandilawyers.blog124.fc2.com/

さいごに、
子芋の持っている知識のベストを尽くして、この記事を書きましたが、冒頭にも書きましたように、内容の正確さには責任を持てませんので、ご自身の責任で参考になさってください。

2016年7月28日木曜日

新しいラベル「留学やビザに関して受けた質問」

内容はともかく、ブログの歴史が長くなってきたこともあってか、時々NPやPAになりたいと考えている方から質問をいただく。喉から手が出るほど情報がほしかった気持ちを覚えている分、子芋はついつい気合をいれてお返事する傾向にある。

でも、その都度書くのは実はとても大変。とても時間がかかる。必ずしもみなさん同じ質問ではないし。

なので今回、「留学やビザに関して受けた質問」という新しいラベルを作った。(内容はこれから。)書いた内容が同様の質問を持っているほかの方の役に立てばうれしい。

英語の勉強に関する質問は、「英語の勉強」のラベルをご覧くだされ。


2016年7月24日日曜日

ハウスシッターの醍醐味

去年は友達Aさんが旅行で留守の間、ドッグシッター(犬を預かる)を2週間くらいやったが、今年は少し違うバリエーション:

Bさんの家の犬の散歩を担当したり、(室内で飼っているので、1日4-5回は外に出さないといけない)

Cさんの家のハウスシッターに行ったりしている。泊まりこみのハウスシッターではないが、通い型(?)である。重要な仕事の一つは、トマトの水やりと収穫である。もちろん収穫したものは、我々のお腹にゆくしかない。

それから、冷蔵庫の食べ物も食べておくように、ということだったので、おかずに野菜にありがたくいただいた。たくさんいただいてしまったので、Bさんの帰宅前に冷蔵庫を多少でも補充しておこうと思う。

今夏は、とまとまんが就職して間もないのと、子芋が宿題に追われて余裕がないのとで、どこにも旅行に行けぬまま終わってしまいそうだが、それはそれでこういう楽しみもあった。

2016年7月23日土曜日

前副会長からの引継ぎ

ローカルのNPの組織の副会長になった件を前に書いた(と思う)が、前副会長Aさんから重要な書類をUSBメモリで引き継いだ。

ところが帰宅してみるとこれを開くことができなかったので、今日喫茶店でもう一度会って、彼女のラップトップから子芋のUSBに移すことにした。

引き継ぐべく書類の選択にしばらく時間を要したが、無事に保存することができた。

Aさんは、自分が蓄積した知恵を次の人に引き継ごうという思いやりの強い人で、子芋は本当にラッキーである。

ちなみに、Aさんが前任者から引き継いだ時には書類がもらえず、とても苦労したとのことであった。

子芋もこれから気を付けて書類の整理と保存をしていこうと思う。


2016年7月20日水曜日

中毒になる中国語

5月末に始めた、Post-Master'sのプログラム、ただいま8週目で、半分は超えたが、まだまだ大きな課題が残っていて、先が思いやられる。

子芋の最近のしばしの息抜きは、YouTubeでChinese with Mike のシリーズを見ること。アメリカ人の講師が、中国語を解説してくれている。テキストを図書館で借りてきて、それと照らし合わせると、さらに深まるかんじ。

最初の何レッスンかはしばらくピンイン(発音)の解説をしてくれて、子芋は今までで一番ピンインを理解することができた。なにより、それ以後ピンインを見れば漢字が読める(日本語のふりがなを読む感覚)ようになったのはうれしい。

テキスト付属のCDは、ネイティブ中国人が基本単語などを読み上げてくれていて、ビデオでは登場しなかった語彙の発音が聞けるのはいいんだが、これはふつーの教材というかんじでつまらない。だからどうしても続かない。

2016年7月18日月曜日

ちぐはぐの靴下でラクに生きる

とまとまんが、靴下のペアが左右合わないのがある、と嘆いていた。基本的に全部黒っぽいんだが、微妙な柄があったり、なかったりするのだ。

子芋はいいことを教えてあげた。
左右ちぐはぐの靴下を履いているアメリカ人の割合はとても高い。

これは診察室での経験によるもので、科学的な調査を見たわけではないが、性別にかかわらず、左右ちぐはぐ率は高い。色も柄もてんでバラバラの靴下を履いている人も珍しくない。

最初から左右色違いとか柄違いの靴下も売っているようだが、それ以上に日常的に ちぐはぐペアが見られる。

左右合わないペアの靴下に悩んでおられる皆様、悩まないでそのまま履くようにすると、きっと日本でもそれが普通になっていくのではないでしょうか。

2016年7月17日日曜日

気楽で愉快なオペラ「赤ずきんちゃん」

オペラが大好きな友人の招きで、Little Red Riding Hood、いわゆる「赤ずきんちゃん」のオペラ版を観に行った。オペラが初めての子どもも大人も素直に楽しめる愉快な構成で、オペラと全く縁のなかった とまとまんも楽しんで、よく笑っておった。赤ちゃんを含め子ども連れの人が多かった。英語もわかりやすく、充実した45分間だった。

残念だったのは、席がたくさん余っていたことと、観客が白人に偏っていて、それ以外の人種が我々だけだったこと。チケットは子ども5ドル、大人10ドルと良心的だし、もっと多くの人におすすめしたい。
ピッツバーグには大小いくつかのオペラ団があるが、今回見に行ったOpera Theater of Pittsburgh は、夏に特に集中してたくさんの公演をしていて、若いパフォーマーの採用やサポートも惜しまない、なかなかユニークな団体。本格的な大人向けオペラがお好みの方には、夜のプログラムもたくさんある。http://otsummerfest.org/2016-calendar

2016年7月16日土曜日

パソコンを新調す

2012年の春に購入したラップトップパソコンmacbook pro のスピードがどんどん遅くなってきた。それでも、新しい製品を探す作業、購入する作業が面倒で、とまとまんの助言も無視して慣れたmacbook にしがみついてきた。あはは。

が、5月末にPost-Master's のプログラムを始めてからは、いよいよ不便を感じるようになり、とまとまんに推薦してもらったASUSのラップトップを買った。立ち上がりも、シャットダウンも、速い速い。800 ドルほどで買えてしまった。

今日のセットアップは、もちろん我が家のIT部隊、とまとまんにほとんどやってもらった。随分時間がかかったが、ひとりでやったら、この比ではなかったと思うし、これから先の作業効率を思うと、とまとまんには頭が上がらない。

古いmacbookも、隣に置いて、両方の画面を使うと、これまた便利ということが分かった。

2016年7月15日金曜日

政治家へ手紙を書く宿題

この火曜日、州上院で、NPに課された制約(協力医との関係を書面で交わして州に届けることや、処方箋を書くにもあらかじめ協力医との取り決めがいることなど)を外す画期的な法案State Bill 717 がめでたくも可決した。子芋も5月に州議会のロビー活動に出かけたり、上院議員に電話やメールでコンタクトをしてアプローチしてきたので、なおさらうれしい。この法案は、これから下院でも可決されないと、正規の法律にはなれない。

今週末締め切りの宿題の一つに、政治家への手紙もしくは新聞や雑誌への投稿を書くというものがあったので、せっかくだからペンシルバニア州の下院議員に手紙を書くことにした。

過去に議員に手紙を書いたときは、州のNP組織が作ってくれた雛形をほぼそっくり使って書いていたが、宿題として出すにはそれでは「盗作」と扱われてしまうので、自分なりの見聞や、リサーチからのエビデンスを加えたりして、オリジナリティを出すようにした。でもそうしているうちにだんだん長くなってしまったので、思い切ってバサバサ削って、1枚の紙に収まるようにした。

今回提出した宿題は、来週末までに学生どうしてクリティークすることになっている。クリティークを受けて、原稿がパワーアップした暁には、下院議員に実際にコンタクトしようと思っている。


2016年7月14日木曜日

日焼け防止対策

顔に数年前に出現したシミがこの1年でやたらに濃くなり、パスポート写真にもはっきり映るほどになってしまった。年末に帰国した際にも、母にその変化を指摘されたので、あぁ、これは一度皮膚科に行かなくては、と思った。

で、その後何度か皮膚科の予約をしたのだが、仕事のスケジュールやなんやらで予約変更が必要となり、そのたびに1-2か月ずつ伸びて、やっと本日受診。無害のシミだと言われてよかった。

外では帽子にサングラス、室内ですごすときも日焼け止めを使ってきたが、引き続き日焼け防止対策が欠かせない。アグレッシブな治療には今のところ興味ないので、”シミちゃん”と しばらくは平和的に共存しようと思う。

2016年7月13日水曜日

股関節インピンジメントのその後

股関節のインピンジメントの治療(マネジメント)のため、3月に初めて理学療法士に会いに行った。途中思いがけず足首をひどく捻挫したりして、間がとびとびになったが、今日までに合計5回通った。エクササイズの宿題も、週5回以上はまじめに取り組んだ。全部やると20分くらいかかるから、iPadでニュースを見たりしながらやると、退屈にならずちょうどよい。

幸い自覚的には今は何も股関節の症状はない。といっても、最近はめったに走っていないので、これから走ったりテニスするとまたぶり返すかもしれない。

今日は、今の状態を維持するためにどのようにエクササイズの宿題をやっていったらいいか、ということに主眼をおいて診てもらった。8月末の5キロレースに申し込んだので、またぼちぼち走っていくつもり。なんといっても子芋の目標は、「80歳代で入賞」なので、あと40年以上かけて準備ができる。(^_^) 今回をもって、理学療法通いは一旦卒業。


2016年7月11日月曜日

薬理学中間テストの結果

早くも、先日締め切りだった薬理学のレポート(中間テストの代わり)の結果が返ってきた。なーんと、15点満点。わーい! もちろん、ここはこうしたほうがよい、などのコメントは当然ながら書かれていたが、満点に値するくらいの内容が書けていたということがとてもうれしい。それから、先生がこんなにも早く採点してフィードバックしてくれたことも嬉しい。ほっとする。

Emory 時代、大きなペーパーは必ずクラスメイトの添削を受けていたが、今回は友人に見てもらうための時間的余裕もなく、誰の添削も受けずに出してしまったが、それが致命傷にならずに済んでよかった。


2016年7月10日日曜日

ピッツバーグ市制200周年パレードで炭坑節を踊る

昨日、ピッツバーグ市制200周年の記念パレードがダウンタウンで開かれた。ピッツバーグ原住民の子孫、過去の市長の子孫たち、市警察・消防・救急隊、馬車、さらに大小ありとあらゆる市民グループが参加している中で、日本人&日本にゆかりのある人たちが40人以上集まって、盆踊りを踊った。鉄鋼の町(かつて)ピッツバーグにちなみ、炭坑節。浴衣を着て、うちわを手に。小さい子どもたちも大いに健闘。沿道から盛んな拍手。

こちら、地元テレビのニュース。われらのグループの映像もある。
http://pittsburgh.cbslocal.com/2016/07/09/pittsburgh-bicentennial-parade/

米国各地、人種・民族・宗教の軋轢を背景とするような痛ましい事件がこのところ連続して起こっているなかで、多種多様なバックグラウンドをもつピッツバーグ市民たちが、安全な場所で(身の危険を感じることなく)それぞれの踊りや衣装や音楽を披露し共有できたのはよかったなぁと思う。


2016年7月9日土曜日

薬理学の中間レポート

今学期は久しぶりの学校なので、2教科に「抑えた」つもりだったが、それぞれかなりの勉強量で日々あぷあぷと過ごしている。3教科とらなくて、本当によかった。

土日に加えて、7月4日の独立記念日とその翌日はとまとまんの仕事がお休みだったのに、子芋の宿題が終わらなくて、アパートに引きこもりがちの連休となってしまった。

今回のネックは、薬理学のレポート(中間「テスト」のかわりに今回はレポート)で、52歳の糖尿病・高血圧・高脂血症のある患者さんの検査結果と簡単なシナリオが与えられて、この患者さんに必要なフィジカルイグザム、追加する検査、処方する薬、フォローアッププランについて書くというもの。

どうしても各週の学びは「高血圧・高脂血症について」とか「抗生物質について」などと薬の種類ごとの学習に陥りがちで、実際の患者さんへの適応という総合的な考え方まで行きつかないので、この宿題の意義は大きい。

が、それを実際やるのは大変。教科書は2014年に出版されたものを使っているが、治療ガイドラインはそのあとにアップデートされたものもあるので、なるべく最新のガイドラインを引用しながら書いた。

子芋が悶々としていると、とまとまんが、「わからないから勉強するんや。えーことや。」と。まったく、おっしゃる通り。今の子芋のベストを尽くした。ちなみにこのレポートは学期末の成績の15%を占めるのでかなり大きい。いかなる評価が返ってくるか、心配だが楽しみでもある。



2016年7月8日金曜日

桜の手入れ

6月のある週末、North Parkに植樹した桜のメンテナンスをするための集まりがあった。

下枝を切ったり、
根本の周りの雑草を切ったり、
枯れた枝を切ったり(切った後、次の木に移る前にはさみをアルコールで消毒する)、
シカが木の皮を剥いで食べないように針金やプラスティックのガードを幹に巻いているのだが、それが気の成長とともにパツパツになっているのでそれを緩めたり、
そういう極めて地味な作業である。

春や秋の植樹会やお花見のイベントの時はたくさん人が集まるのに、こういう作業の集まりとなると人数がぐっと減るのが残念だ。今回は十数名の参加だった。

とても暑い日だったので、作業の合間のレモネードとすいかの美味しさといったら、格別だった。

それから、去年雨不足&日照りのなか水やりをせっせとやりに行ったおかげか、枯れずに持ちこたえてくれた木と再会するのはうれしかった。



2016年7月7日木曜日

中学校・高校に勤めるナースプラクティショナー

先日、ローカルなNPの勉強会で、公立中学校・高校に勤めるNPたちに出会った。簡単な怪我、風邪などへの対応から、持病を持つ生徒たちの医療ニーズへの対応、また急病・大きな怪我などに対する適切な判断など、多彩な内容の仕事をしているようだった。

生徒のニーズは非常に大きいし、NPとしてカバーできる内容も大きいとは思うのだけど、問題は彼女たちに処方権が与えられていないことである。ペンシルバニア州の場合、NPとして仕事をするには、協力医(collaborating physician)と協力関係の契約をして、さらにその医師と処方権についても契約を交わしていないといけない。どうやら彼女たちの勤務先では、協力医から処方権が与えられていないようなのだ。

処方ができないのは、NPの仕事にとって、非常におおきな制限だ。いままで、協力医との契約で苦労しているのは地方の医師不足の地域や、都市でも医療的に恵まれない患者さんを見ているクリニックに勤めるNPたちだと思っていた。こんなに身近なところに苦労しているNPたちと出会って、ますます、NPのfull practice authority の重要性を感じる。

2016年7月6日水曜日

文献整理ツール、Mendeley と EndNote をくらべる

書く宿題には、引用・参考文献のリストをつけないといけない。APAのフォーマットのお作法に則って、著者名、発行年、論文タイトル、雑誌名、ページ番号などのもろもろの情報を手で入力するのは骨が折れる。

というわけで、やはりcitation tool を使わねばいかぬ、と図書館の教室に出かけた。(逆に言うと、いままでの8年間は、citation tool がなくても生きていけてしまっていたのである。)

Mendeley とEndNote の教室それぞれに行ってみたが、小芋のニーズにはMendeley のほうが手軽かつ便利だと思った。オンラインベースなので複数のデバイスで使えるし、PDFの保存やPDFへの書き込みができるところも素晴らしい。

もし万一将来、おおがかりなliterature review をするなんてことになったらEndNote のほうがいいかもしれないが、いまの小芋の技量では、EndNoteの細やかな機能を使い切れないかんじ。

2016年7月5日火曜日

届かなかった郵便物を隣のアパートで発見!

約ひと月前のことだが、インターネットで注文した教科書のうち一冊が、待てども待てども届かず、しかも発送状況をインターネット見る限りは配達済みとなっていて、困り果てた。

同じアパートの人に、「もしかして、届いていませんかねー」と聞いてみたが、ダメ。

ふと思い立ち、隣のアパートに出かけ、郵便受けまわりを一箇所ずつ確認して行った。すると3箇所目くらいで、無事小芋の本の入った箱を発見。ヨカッタヨカッタ。

アメリカの悲しい郵便事情や、玄関の前に乱暴に放置される小包にはもうすっかり慣れたつもりだったが、まだツメが甘かった。

教訓:届かない郵便物は、向こう三軒両隣を確認すべし。

2016年7月4日月曜日

見劣りした我が家のごちそう

我が家では、鶏ハムをときどき作る。鶏の胸肉もしくはもも肉に塩・砂糖・コショウを揉み込み、月桂樹の葉っぱを乗せて一晩くらい置き、圧力鍋で煮る。お肉はもちろん、煮汁も有効活用できる優れものである。アメリカではもも肉のほうが胸肉より安いので、もも肉で作ることが多い。

で、この鶏ハム、我が家ではごちそうに位置する一品なので、先月日本人の集まる持ち寄りパーティーがあった時に持って行った。そしたらば、お赤飯や豪勢なサラダに取り囲まれて、我が家の鶏ハムちゃんは至極地味かつ貧弱に見えて(色からして)、泣きたくなった。

せめて鶏肉の周りを緑の葉っぱで飾るとか、トマトで飾るという芸があったらまた違ったかもしれないと思うけど、その時はいかに時間をかけずに、必要とされた一品を作って持っていくか、しか考えられなかったのよ。




2016年7月3日日曜日

ライブのオンライン授業に焦る

小芋は今学期、2教科とっているんだが、学期の冒頭に両方の教科ともオリエンテーション的なライブの授業があった。ダウンロードしたはずのプログラムが最初動かず、焦りまくり、さらにノートパソコンのマイクとスピーカーの調整で手こずったが、なんとか授業開始までには間に合って、やれやれーーーである。

学生は自分が発言する時以外は、自分のカメラやマイクは無効にしておかないといけないんだが、誰かが間違えてそれらをつけっぱなしにしていて、台所の電子レンジが見えたり、子どもの叫ぶ声が聞こえたりして、あー、みんなそれぞれ大変な環境でがんばっているんだなぁ、と思った。


2016年7月2日土曜日

facebookにまさる(?)オンライン授業の情報量

小芋は滅多なことがないかぎり、facebookは見に行かないようにしている。第一に、メールですら返事が遅れがちなのに、facebookを見る時間の余裕がない。第二に、いろいろな人の細かい情報に情報に圧倒されて、気持ちが消化不良を起こす。(音沙汰ないな、と思っているみなさまごめんなさい。)

しかーーーし、今回のオンライン授業、facebook以上の(心理的に)膨大な情報を自ら求めて、しかも小まめに見に行かないといけない。

オンライン授業にもいろいろあるようだが、小芋の参加している学校は基本的に学生がいつでも好きな時に学習できるように配慮しているので、決まった日の決まった時間に参加しないといけないのは1学期にほんの数回である。それ以外は、すでに録音されているパワーポイントを見たり、答えないといけない問題に答えたり、その他書き物の宿題をやったりする。

で、大変なのは、問題にやっとの思いで答えて終わり、ではなく、他の人の書き込みに反応しないといけない。(ディスカッション)
ゆえに、facebook以上に自分が書いて、人のを読んで反応して、の繰り返しなのだ。

テーマが自分の興味を持っていることだとよいが、全く興味のないことでも書き込まないといけないところは、facebookよりもさらに気合を要するる。

2016年7月1日金曜日

小芋は生きとります

なんとまぁ、1ヶ月まるまるブログを更新していなかった。エモリー時代に書いていた前のブログを含めても、丸1ヶ月開けてしまったのは初めてかもしれない。(確かめる気力は今ないが。)

とにかく激動の一ヶ月だった。展開が早すぎて、体と心がついて行っていない感じ。

ネタは書きためてあるので、お楽しみに。とりいそぎ、生存の証のみ。