2016年4月23日土曜日

かかりつけ医との関わりに葛藤するメリーさん

先日歯周専門医のところに行った足で、もとご近所さんであるメリーさん(仮名)を久々に訪ねた。半年ぶりである。

年齢柄、やはり体調にかんする悩みごと・葛藤が多く聞く。半年前までかかっていた主治医は、いろいろな体調の変化について訴えても、ちっとも聞かずに電子カルテの方ばっかり見ている、というのが彼女の不満だった。

この半年かかっている新しい主治医はというと、メリーさんの訴えごとに、いちいちいろんな専門医に紹介するので、循環器科、腎臓内科など、あちこちに行かされて、血液検査の結果を見ては、理由を説明せずに看護師を通して「今すぐERに行け」といい、振り回されている感覚だ、という。

メリーさんはとても自立していて理解力もピカイチの人なので、説明がないまま、ああしろ、こうしろ、と指示ばかり飛ぶのが特に嫌なのだと思う。

ある医師が提示した治療プランに対してメリーさんが「それは過去にやったけど私には合わなかった。」と言ったら、「どっちが医師だと思っているんだ。」と言われたと。でもそこでひるまず、「私はあなたよりこの体のことをよーく知っています!」と胸を張って言ったというメリーさんに拍手!

高齢で持病も各種あるので、どのくらい何の検査をして、どのくらい治療するか、ということを決めるのも、本当はメリーさん自身の意見・気持ちを取り入れた方がいいのにな、と思う。残念ながらメリーさんの場合は、まったく話を聞かない医師と、訴えは聞くが方針の決定にメリーさんの医師を取り入れない現在の医師と、で、本当に気の毒だ。

体のオーナーとして長年生きてきたメリーさんをリスペクトする医師であってほしいと思う。

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