2015年10月25日日曜日

菊のショー

ピッツバーグの植物園こと、Phipps Conservatory and Botanical Garden では今、秋の特別展示をやっている。テーマは菊。

日本風の展示もあり、西洋風の部分もあり、見応えあり。
https://phipps.conservatory.org/calendar/detail/fall-flower-show

毎年恒例の電車の展示もよかった。
https://phipps.conservatory.org/calendar/detail/garden-railroad

2015年10月24日土曜日

もち粉ケーキ

慣れないお菓子作りであったが、友人のレシピのおかげで、無事にあんこ入りのもち粉ケーキが完成し、コーラスの休憩時間にメンバーに振る舞うことができた。

もともとお餅の食感が好きだという白人Aさんや、アジア人Bさんからは絶賛されたが、ほかの人にとってはあまり大きな感動はなかったもよう。ま、役目果たしたのでよし。

もともと、何か買って持って行こうとしていたところを、ちょっと日本ぽい味を提供できたので、小芋としては満足。

2015年10月19日月曜日

大人になって初めて外国に住むということ

大人になって初めて外国に住むことになった(小芋のせいで、そうなってしまった)とまとまんを見ていて、彼がいま正に経験しているさまざまな生活や考え方の調整(大小さまざま)を思うとき、頭が上がらない。

特に、

  • 日本では朝飯前でできたような簡単なことができない悔しさ
  • 言葉が聞き取れない(or 聞き逃す)悔しさ
  • 窓口や店先でぶっきらぼうに対応された時の悔しさ(これは必ずしも英語のバリアのせいとは限らず、誰に対してもぶっきらぼうな対応だったりすることも多いが、英語が流暢でないと余計にいい加減な対応をする人も珍しくないのが現実。日本のカスタマーサービスは世界一。)


小芋も幼いときに突然西ドイツの幼稚園に入れられたり、翌年また日本に帰っていきなり6月から小学校に入ったり、高校で交換留学生になったり、また社会人になってからまた再びアメリカで勉強したり、と波乱万丈で、その度に数え切れないほどの失敗と悔しい体験をした。が、高校と大学の留学は人のせいではなくて、自分からわざわざ買った苦労。

もともと好奇心がとても強い性格なので、その点は失敗を乗り越える上でお得だったかもしれない。失敗もたくさんすると、傾向と対策がわかってくるので、失敗のダメージが小さくなる。今でも日々失敗はあるが、過去の失敗歴のおかげで、そこそこ打たれ強い。(
それでもまた凹む。)

小芋と比べてはるかに順風満帆な人生を送っていた とまとまんにとっては、今の毎日は台風の中を進んでいるような気持ちかと思う。雨風に耐えている間、ちっとも足が前に進んでないように思えることも多いだろうけど、違う環境にいるだけで物凄いハードワークを日々しているので、頑張っている自分に いいぞ、いいぞ、イェ〜イ!(笑いヨガ風) と言ってあげてほしい。Keep it up! Keep it up!

2015年10月18日日曜日

Racoon Creek State Park

とまとまんと、Racoon Creek State Park に行って、よく歩いた。こういうの久しぶり。カッサカッサという落ち葉の音が気持ち良かった。

今朝は雪が舞っていた。木の葉もだいぶ落ちていたけど、いまのうちに秋楽しんでおこう。

2015年10月17日土曜日

にわかにお菓子作り

小芋がこの秋から入ったコーラスは、毎週交代でメンバーの誰かがおやつを持ってくることになっている。買ってくる人もいるし、家で作ってくる人もいるし、内容はいろいろ。

小芋は、ご飯のおかずは作るが、普段お菓子作りにまで手が回らない。が、せっかくなので、この機会に少しは日本風のお菓子を作りたいと思った。

お菓子作りの上手な日本人の友達に電話し、餅粉ケーキがよいよ、と教わった。さっそく餅粉とあんこを買いに行ったのだが、あんこの缶詰が思ったよりも高かった。

というわけで節約生活の小芋は、小豆を買ってきて、今晩のところはつぶあんを作った。

ケーキの試作は明日。

2015年10月16日金曜日

プレゼンテーションの練習につきあう

とまとまんが英語のクラスでプレゼンテーションを課され、昨夜と今朝と、小芋も練習につきあった。

そのプレゼンテーションは、二人組になった相手方になんらかの賞を与え、その内容を発表するというもので、内容的には架空の事象を語ってもよいが、なるべく adjective clause をたくさん使うようにという条件がついている。

文法用語に疎い小芋にとっては、まず「adjective clause ってなんやねん!」、という感じだったが、ようは、
I have a dog whose name is Bean.
The town where I live is very small.
みたいに、what, which, whose, where などをつけて言葉を説明する構造をそういうらしい。

そんなわけで、こういう構造を頻繁にとりいれた、ある意味ちょっと不自然な(頻繁すぎて)プレゼンテーションだったが、課題の目的は無事達成できたとのことなので、めでたしめでたし。

2015年10月12日月曜日

HPVワクチンを勧めるときに有効な語録

クリニックで大学生や大学院生にHPVワクチンを勧めるにあたり、説得力のあるエビデンスを話に挟むと、思春期に親の方針でワクチンを受け損ねていた学生さんも、それならばぜひ、と話に乗ってくる。

次の資料は、思春期の患者さんの保護者に話すことを想定して作られているが、とても役立つ。日本ではHPVワクチンに対する風向きが厳しいと聞くが、個人個人の患者さんに、丁寧にワクチンを勧めていくときにも、この資料のコンセプトは役立つと思う。
http://www.cdc.gov/vaccines/who/teens/for-hcp-tipsheet-hpv.pdf

このページのビデオもよい。
http://www.cdc.gov/vaccines/who/teens/for-hcp/hpv-resources.html
小児科医がこう言う場面がでてくる、「患者さんにいつも言うんです。私は自分の娘二人にもHPVワクチンを受させているって。20年後にもし彼女たちが子宮頸がんになって、ママ、どうして私を守るために何もしてくれなかったの、なんて言われたくないですから。」というフレーズがでてくる。

全く同感。ワクチンで予防可能なHPV関連のがんの存在を親として、あるいは医療者として知りながら、みすみすワクチン接種の機会を逃してしまうのは勿体なさすぎる。

9価のHPVワクチンにまつわる、よくある疑問質問には、こちらもおすすめ!
http://www.cdc.gov/vaccines/who/teens/downloads/9vHPV-guidance.pdf

現場の医療者の即効力になる、これら資料に感謝。

2015年10月11日日曜日

秋晴れと紅葉 (Cathedral of Learning からの風景)




そろそろ階段昇りのシーズン(小芋の個人的な)だ。夜だと車でふもとまで行くが、今回は自転車で行き、地下1階から36階まで1往復だけして、自転車で帰った。

2015年10月10日土曜日

ICD code と CPT code のマッチング

子宮頸がん検診や、避妊カウンセリングや、性感染症の検査などを含む、いわゆるWell-woman Visit をするとき、その内容柄、ICD コードと呼ばれる診断名の番号と、CPTコードと呼ばれる医療行為や診察内容の複雑さを表す番号は、それぞれ複数にまたがることが多い。

このたび、CPTや処方箋がどのICDと関連しているのか、電子カルテ上でマッチさせないといけないというお達しがきた。

何事もなくとも、Well-woman visit は、いわゆる風邪とか捻挫とか漆カブレといった何か一つの問題の診察とeducation により時間がかかるし、避妊薬やPap test を電子的にオーダーするにも、コンピュータのマウスを何度もカチカチカチカチ鳴らしているっちゅうに、極め付けが、このたび指示されたマッチング。

これを全部20分でできる人の顔が見たい。患者さんと何も語らず、何も話を聞かず、とでもなきゃ、とても無理。

お一人の診察を終えて、一旦自分の部屋に戻り、静かな環境でカルテを仕上げて、次の患者さんの部屋に行くのがベストだが、そうするとさらに遅れてしまうので、未完のカルテを閉じて、次の部屋へ。そうして昼までにカルテがたまり、夕方までにさらにカルテをためてしまった日は、涙である。


2015年10月9日金曜日

医療保険の「ネットワーク」の問題

日本では、国民健康保険でも、職場を通しての健康保険でも、保険証さえあれば、基本的に日本全国津々浦々の医療機関にかかることができる。

ところが、米国では、各自が入っている保険によって、利用できる医療機関になんらかの制約があることが多い。たとえば、保険会社があらかじめ設けているネットワークの傘下にある医療機関しか保険が適応されない、とか、傘下外でも構わないが保険の適用率が悪くなる、といったことは珍しくない。

例えて言えば、親が北海道に住んでいて、子どもが東京の大学に進学したとき、救急外来以外子どもが医療機関にかかれない(かかっていもいいが、保険が利かない)、とか、自己負担率が2割から4割に跳ね上がる、とか、そんな感じを想像していただければよい。

従来、キャンパス内クリニックの多くは、保険会社への診療費を請求をせずに、学生から毎学期定額で徴収する費用などを元手とする独自の予算で運営するところが多かったようだが、いわゆる保険制度改革によって、国民が健康保険に入ることが基本的に義務化されたことの影響etc によって、保険会社に診療費を請求するスタイルに切り替えているところが多いようだ。

キャンパス内クリニックは、そういった患者さん、また無保険の患者さんに減額措置を設けたりできるけど、患者さんがキャンパス外の専門医に行く必要がある状況の場合、とても困ったことになる。

2015年10月8日木曜日

人生の主人公

人生の主人公さんは、車のドライバー席に座り、
いつも「今」のベストを尽くす。

道が交差するたび、一番いいと思う道にハンドルをきる。

ときどき休憩する。昼寝もする。
休みなしに走り続けていると、危ないよ。
速いのがいいとは限らない。

ベストを尽くして選んだ道でも、
後で違ったなーと思って、引き返したりもする。

迷うことも、事故することもあるが、それもOK.
迷ったからこそ見る風景、事故して休むひとときも、ユニークな旅路のひとこま。


2015年10月7日水曜日

大学キャンパスの厳しい食事事情

キャンパス内の寮に住んでいる患者さん(主に学部生)から、寮の食堂で健康的に食べようと思っても、メニュー的にそれはとても難しい、という話を聞く。大学というのは、いろいろと最先端の研究をしているくせに、寮の学生に出す食事に関しては、旧態依然というのは悲しい。

この点、小芋が小中学校の時分に食べた学校給食は、食器こそ非常に素っ気なかったものの、内容的には栄養学や日本の文化を反映したものだったので、とても幸せだったな、と思う。

経済的に厳しい状況のなかで大学・大学院で学んでいる学生にとっては、食事の内容だけでなく、とにかく量を確保することも課題。最近、キャンパス内外のfood pantry(寄付された食材を集めて保管し、必要な人に無料で提供する場所)が最近少しずつ充実してきたと聞く。これは朗報。


2015年10月6日火曜日

春にやった授業の感想を半年遅れで聞く

春にある大学の看護学部でNP学生と学部生相手に1回ずつ講義をさせてもらった。今クリニックに実習に来ている学部学生が、「春に小芋さんの授業を聞きました。あの授業はとてもよかったです。感謝してます。」と言ってくれた。

大きな教室で、散らばって座っている学生向けに話をするのは、とてもぎこちなく、学生たちの反応もいまいちつかめず、達成感に欠けていたんだが、こうして半年後に、思いがえないところから感想が聞けて、とてもホッとしている。


2015年10月5日月曜日

元彼(?)と日本語で話すことの新鮮さ

とまとまんの英語の訓練のために、家庭内でも英語で話すようにしている。当初はとても奇妙な感じがして、まるで新しいボーイフレンドと会話しているような違和感があった。

けれど、この週末、久しぶりに結構日本語でしゃべってみると、これはこれで、不思議な感じであった。元彼(まったく同じ人だけど)としゃべっているような懐かしさすら覚える。

言語が変わると、多少パーソナリティーも影響受けるので、こういう感想を持つのも無理はないかなと思う。

2015年10月4日日曜日

コーラス再開

6月に、とあるオーディションをうけて、女性45人ほどのコーラスに入った。9月から練習が始まって、早1ヶ月になる。年齢は20歳代から70歳くらいまでと幅広く、歌歴、家族構成、仕事もさまざま。週1回、平日の夜7時から8時45分まで、練習する。

2週目の週末には、なんと朝8時半から3時までの集中練習もあった。(8:30-9:00は朝ごはん。昼ごはんつき。)みんな、仕事や子どもや介護の都合をつけて、ピッツバーグ周辺から三々五々集まってくるんだから、すごいことである。

練習が終わると、2-3日のうちに書記の人がまとめた指揮者からの指示や連絡事項が送られてくる。(これはGoogle document 上で管理されていて、毎週違う文字の色で書き込みが増えていく。)これは欠席者にとって役立つだけでなく、聞き逃しがなかったか(または小芋の変な思い込みがなかったか)確認するのにも便利。

基本的に、初見でぱっと歌える人たちばかりなので、パートごとに音をとって練習することはあまりせず(怪しいときはするけど)、集まって練習するときは速攻ダイナミクスや発音の注意点についての指示が飛ぶ。

ゆえに、音をちゃんととって歌えるようにしておかないといかん。というわけで、Drop Box を通して配られているパートごとの録音を聴いて、家で自習する。英語でも十分ハードなのだが、ドイツ語だのフランス語だのアイルランド語もあり、ひらがなでちょこちょこ仮名振りしておかないと、小芋はつまる。隣の人は、小芋のひらがなを見て、びっくりしていた。ハードだけど楽しいひと時。







2015年10月3日土曜日

医療請求書について困ったとき誰に相談するか

前に在ピッツバーグの日本人むけに医療保険についての話をしたものだから、医療費や医療保険について詳しいと思われて、知人のみならず、知らない人からも、ポツポツと相談を受ける。

簡単な質問にはなるべく答えようとしているが、一方で小芋にはまったく答えようのない相談も多い。主治医に相談したがよくわからなかったので、お尋ねします、などとと言われることもあるが、主治医だって、複雑な医療費・医療保険のことはわからなくてもむしろ当然だと思う。

こういうことは、保険会社のカスタマーサービス、もしくは、かかった医療機関のbilling のオフィスに直接相談するのが一番確実である。英語は辛いかもしれないが、部外者に聞いても、何も明らかにはならない。餅は餅屋。答えを持っている人に聞こう。

通訳サービスをリクエストするのも一手。





2015年10月2日金曜日

インフルエンザワクチンの季節

小芋が勤めるクリニックでも、巷の薬局でも、インフルエンザワクチン接種たけなわの季節となった。

先日学内でおこなわれた学生向けの健康関連の大イベントでは、1200人を超える学生がインフルエンザワクチンを受けてくれたとのこと。

今月、来月を中心に、クリニック内だけでなく、キャンパス内各地にもナースが出向いていき、引き続きワクチン接種が続く。

小芋も、患者さんの主訴の種類を問わず、積極的にワクチン接種を進めていこう。


2015年10月1日木曜日

たじろがないスキル

とまとまんが日本からピッツバーグに引っ越して、5ヶ月半が経過した。この間、いろんなチャレンジがあったが、その一つ一つにまじめに取り組んできたおかげで、とまとまんは、飛んだハプニングがあっても、たじろがない度胸と交渉する技術を磨いてきた。

たとえば、コーヒーショップやスーパーのレジ、銀行や銀行の受付、大学の事務、図書館の貸し出しカウンター、など、一つ一つのやりとりが、new comerたる とまとまん には関門であった。とりわけ、便利で洗練された日本のカスタマーサービスに慣れ親しんできた身には、悔しい思いには事欠かなかったと思う。

が、その一つ一つを乗り切ったことで、次のチャレンジのハードルが確実に低くなっている様子を、横からみていても感じる。

いいぞぉ、とまとまん!