2014年9月4日木曜日

インフルエンザ・ワクチン接種のコンテスト

わがクリニックでもインフルエンザのワクチン接種が始まった。どんな理由で来院した患者さんであっても、その機会をとらえてなるべくワクチンを受けてもらいたいところ。

そこで、スタッフへの意識づけとして、ワクチン接種を受けた患者さんの人数を競うコンテストがひそかに始まった。

たとえば、私が患者さんにインフルエンザワクチンを勧めた結果、晴れて患者さんが接種に同意して、ワクチン接種に至ったら、私に1ポイントがつく。

ナースが患者さんを部屋に誘導して、バイタルサインをとって、その流れの中で早くも患者さんからインフルエンザワクチン接種の同意を得て、接種にいたれば、それはナースに1ポイント。(この場合、私が患者さんと会う前に、もうワクチン接種が終わっている。)

ナースは、このほかに、独自の予約枠も持っていて(抜糸、ドレッシング交換、HPVワクチン接種、ツベルクリン反応検査、デポプロベラの注射など)、そういった機会にもにインフルエンザワクチンを患者さんに実施したら、そのつどポイントが稼げる。

単純なゲームみたいだが、スタッフには意識づけの効果は結構あるように思う。もちろん、勧めたからって患者さんがみんな接種に同意してくれるわけではない。しかし初めは「注射はきらい。ノーサンキュー!」とそっけない患者さんでも、丁寧に勧めれば「注射は嫌いだけど、たしかにインフルエンザで試験が受けられなくなったり、何日も休む羽目になったら最悪だよな、受けた方がいいかもな。」と気持ちが変わることも珍しくなく、医療者のやる気とカウンセリング技術がものを言うところだ。

ちなみに、このコンテストの集計であるが、電子カルテの機能を使うと、簡単に一覧表が出せるらしい。クリニックのなかだけの、秘密のコンテストである。

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