2014年7月7日月曜日

ちきりん著『自分のアタマで考えよう』

ちきりんの著作で小芋が読んだ本の4冊目。

タイトル通り、自分の頭で考えることを指南する本。

データを見たら、「なぜ?」と「だからなんなの?」を考えることが大事だ、とちきりんは述べる。その例として、横軸に年代、縦軸に日本における出生数と合計特殊出生率を示したグラフを出して、これをどう見てどういうことが考えられるか、ちきりんが分析したことなどがいろいろ書いてある。

ちきりんの語りのなかで、出生数を増やす方法は、「親世代の人数を増やす」か「合計特殊出生率を高めるしかありません。(p.60)とある。

たとえ合計特殊出生率がこれから一切下がらなくても、親の人数がここまで減ってしまえば当然に子どもの数は急減 (p.53)するので、
合計特殊出生率をあげる」という少子化対策だけではこの問題はもはや解決できないということです。(p.53) と斬っている。

でもって、親世代の人数を増やすには、外部から出産年齢にある人をつれてくるしか方法がありません。(p.60) 

日本と反対に、アメリカには親世代や準・親世代の人がいろんな国から集まってくる国だ。

ピッツバーグに住んでいると、移住という形までいかなくても、仕事や研究や留学の形で滞在している同世代の日本人が、アメリカの出生率を上げるのに貢献(?)している。そうして生まれた赤ちゃん達の多くは、数ヶ月から数年程度の滞米期間のあと、日本に帰国(いや、むしろ I  ターンかな?)していることが多い。

こういう、外国生まれの日本人赤ちゃんたちは、いわゆる「日本の」出生数や合計特殊出生率の統計に入っているのか、ふと疑問に思った。大使館や領事館を通して「出生届」が出されていても、住民票が日本にない場合は、やはり「日本の」出生数には数えられていないかも?? どうなんだろう。

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