2014年2月24日月曜日

検査機関から直接結果を得る権利

米国では従来、患者さんが血液検査などの検査結果を得るには、それをオーダーした医師やNPなどの医療者を介す必要があった。しかし、これに関する法律が変わって、4月4日からは患者さんが直接検査機関から検査結果を得ることができるようになるそうだ。

もちろん、患者さんは従来通り医療者を介して検査結果を得ることもできる。

検査機関から直接結果をもらいたい場合は、患者さんは書面でその意志を表明する必要があり、コピーや郵送料など実費は自己負担となる。また検査機関は依頼があってから30日以内に依頼主に対応することが課されている。

自分が患者である立場で考えてみると、医療者を介さずに検査結果のコピーを得る道があるのは便利かもしれない、と思う。でも、これまでだって希望すれば医療者からコピーをもらえていたわけなので、あんまりメリットを感じない。

NPの立場で考えてみると、検査結果はやはり自分の解釈を加えて伝えたいので、直接患者さんの顔を見て、もしくは電話でコメントを添えながら患者さんと共有したいと思う。最近では、Email に似て非なる、より安全性(プライバシー)の確立された secure messageのサービス (電子カルテに直結している)が使えるようになったので、それを使うこともある。

願わくば、患者さんが直接検査機関から検査結果を手にする前に、患者さんと自分が結果を先に共有する機会を持ちたい。でないと、数値が一人歩きして患者さんが無駄に一喜一憂する危険性があると思う。検査の種類にもよるけど。

興味のある方には、次の記事がおすすめ。
http://www.familypracticenews.com/news/practice-trends/single-article/hhs-rule-lets-patients-get-results-directly-from-labs/a6add7c0000f98ca835957123f71af1f.html

http://www.hhs.gov/news/press/2014pres/02/20140203a.html

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