2013年9月26日木曜日

経過観察のしやすさ

前の職場と現在の職場で、いろいろと違いがあるが、ここにきて経過観察や再診がとてもしやすくなったというのは一つの大きなメリットである。

なんといっても、大学キャンパス内に立地しているので、患者さん達の多くはすぐその辺に住んでいる。何日後 ないし何週間後にまた来てね、と頼めば多くの場合二つ返事で可能である。

たとえば、体の不調がいろいろあって、1回の診察時間ではそれらすべてをカバーしきれないとき、1番困っている問題点ひとつふたつにだけ焦点を置いて対応し、残りは次回、ということがしやすい。また、どの避妊方法を使ってみるかなかなか決められない患者さんには、一通りのディスカッションのあと資料やウェブサイトを紹介し、ほな次回までにもうすこし考えてきてみてね、と言えば素直に受け入れてもらえる。

前の職場では、仕事の予定を一生懸命やりくりして時間を調整し、遠くからバスに乗ってやって来て、この1回の受診で出来るだけのことを網羅して帰らなくてはならない、という切羽詰まった患者さんも少なくなかった。しかも、1回の診察にあてがわれていた時間は、今の職場より短かった。患者さんの要望になるべく応えるべく、短い時間で出来る限りのことをしようと私も頑張っていたけど、今思うと、一体どうやってやっていたのか、ふと不思議に思うほどだ。

今だって時間に決して余裕があるわけではなく、時間の使い方は毎回毎回勝負である。でも自分が信ずるまっとうな質の仕事がより行いやすい環境で働けるということは、本当に嬉しいことである。

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