2012年10月10日水曜日

NPWHカンファレンス 初日編

NPWH こと、National Association of Nurse Practitioners in Women's Health のカンファレンスのために 昨夜Orlando, Floridaに到着。去年Austin, TXでの会には行けなかったので2年ぶり。

今日はプリ・カンファレンス。朝8時から会場はすでに大入り。夜のディナー・シンポジウムが終わったのが8時すぎ。頭は疲れたが、心はかなり浮かれている。あー、なんて楽しいんだ。

午前中は熟年女性のケアについて。性欲減退の治療の一環にテストステロン(男性ホルモン)のクリームやパッチを使うことが積極的に議論されていた。熟年世代の性感染症の増加がいかに著しいかという話は職場で感じていることを裏付けてくれた。

萎縮した膣を柔軟にするためにエストロゲンクリームを使うのはスタンダードだが、少しずつ拡張させるために市販のdilator セットを用いるほか、身近なところではろうそくを使う(細いものからスタート)というアイディアには目玉が落ちそうだった。

午後の薬理学「子宮から墓場まで」は脳がすごくリフレッシュされる感を覚えた。

夜のディナー・シンポジウムは、家族歴から遺伝性のガンのリスクをアセスメントして、それをいかに遺伝子検査に結びつけるかというものであった。検査自体は決してあたらしいものではなく、たとえば乳がんの患者さんがBRCA遺伝子に関する検査をする、なんてことは前から行われている。が、今回のトークがそれと違うのは、まだがんと診断されたわけではないごく一般の患者さんが対象である点。つまり問診時に、いかにその人の遺伝性がんの可能性をすくいあげ、遺伝子検査を考慮すべきか、という話。

各種学会系ガイドラインでこれらの遺伝子検査が勧められるようになってきていても、無保険の患者さんには高嶺の花である。それを分かっていながらにして、あえてこういう検査について勧めるのは心が痛む。でも自分の職業上の義務としては勧めなければならない時代になってきているのだなと思った。(でなければ後に訴えられるリスクも。)

書きたいことは他にもいっぱいあるが、明日のために寝なくては。

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