2012年4月12日木曜日

顕微鏡のなしの診察

某大学の学生健康センターに出張すると、そこには残念ながら顕微鏡がない。患者さんの自覚症状や、膣分泌物の見た目から、カンジダ膣症や細菌性膣炎の診断が自信もってできるときはいいが、患者さんの訴えや自分の見た所見にもう少しプラスアルファの情報がほしいときに、顕微鏡が使えないのは痛い。

患者さんが「また細菌性膣炎ですわ。」と勘ぐっていても、顕微鏡下でトリコモナスが泳いでいるのを確認できたりするのは、顕微鏡による観察ならではである。

昔行っていたとある出張先の診察室には、ライトがついたり消えたりする大変気まぐれで古い顕微鏡があったが、根気よくしばらく待てばまた使えたので、今思えばないよりずーっとましであった。

どこかで眠っている顕微鏡が手にはいらぬものか。

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