2011年10月31日月曜日

ハロウィーンにちなんだ性感染症検査イベント


ハロウィーンをテーマに、クラミジアと淋菌感染症のスクリーニング検査を近くの大学で実施。去年と同じ、学生寮と教室の入った建物のロビーで開いた。あらかじめお土産袋のなかにお菓子やパンフレットを入れていたのだが、HPVワクチンに関するチラシを持っていくのを忘れたのは失敗。今日は前回よりもロビーの人通りが少なく、集客数は去年をしたまわったかも。でも、「去年も来ました~。」と言いながら2年連続で参加してくれた学生がいたのはうれしかった。
こちらはスクリーニングに参加した学生さんたちに渡したお土産。

袋を開けるとこんなかんじ。小雨降る夕方、近くの商店街では trick or treating をする子どもたちとその親たちでにぎわっていた。いろんなお店の人たちが店の前でかごや箱をもって待ち構えていてくれるので、これはかなり楽な trick or treating だなぁ、と思った。(住宅地でやるときは、いちいちピンポーンとベルを鳴らしてまわったりするので、1個1個のお菓子を集めるのは結構大変。) 

既製の衣装に混じって、手作り衣装も結構あって、かなり見ごたえあった。リスとかカエルなどといった小動物の着ぐるみ(?)を着た2歳くらいの子どもたちのかわいらしさといったら、ない。傑作は、赤ちゃんの背中にダンボールで作った巨大なクモを貼り付けて抱っこしていたお父さん。おんぶ紐がちょうどお父さんの体にまきつくクモの足のようにみえるわけ。巨大なクモだった。

2011年10月29日土曜日

透き通った声

昨夜は地元合唱団のコンサートに行った。Emory Concert Choir を初めて聴いたときと同じくらい心つかまれた。透き通った声の質がすこぶるよい。指揮者の指の先から声がでてくる感じ。指揮者の動きを後ろから見るだけでも音楽的なメッセージがかなり強く伝わってくるので、正面で向き合っている歌い手たちが受け取る量はいかほどかと思う。

わたしゃ聴いているだけなのに、心拍数が上がって、コンサートが終わったときには先の10kmレースを走りきったときと同じくらいの充実感があった。世の悩み人生の悩み一切を忘れて、音楽にだけ集中していた。

メンバーは30人弱で、年齢さまざま。男性のほうがやや多い。歌を仕事にしている人と、歌は趣味あるいはセミプロで、普段は別の仕事をしている人が混ざっているそうだ。

いつかきっとこういう合唱団で歌うのが夢だ。と、一緒に行ったNPの友達に言ったら、じゃ私次のコンサート聴きにいってあげる!、と。いや~~今シーズンのオーディションは終わってしまったのだよ。それにこのグループのメンバーとして認められるには、相当腕がないと厳しい。でも彼女の言うように、ここで歌える日を夢見て、個人レッスンに励もう。ちなみにシーズンチケットを買ったので、引きつづきお客としてコンサートを堪能するつもり。

友達も私も興奮さめやらず、近くのコーヒー屋でハーブティーを飲んで心落ち着かせてからやっと家に帰った。


初雪

天気予報のとおりに、今朝は雪が降った。起きたとき、屋根に1cm弱積もっていた。昼からは雨に変わった。木・金曜日あたりから、冷え込みがきつくなって帽子をかぶりだす人が急に増えていたが、早くも雪。

物置の奥底に入れていたスクレイパー兼雪払いとブーツを取り出した。タイヤが大分擦り減ってきているので、この際買い換えたほうがよさそうだ。本格的冬到来のまえに。

2011年10月27日木曜日

男性に対するHPVワクチン接種

2日前、CDC(米国疾病対策予防センター)の予防接種に関する諮問委員会(ACIP)が、男児に対するHPVワクチン接種を推奨する判断をした。今までは女児にしか推奨していなかった。ACIPの決定をCDCが絶対取り入れないといけないわけではないが、ACIPが今回の決定をした意義は大きい。

ACIPは、HPVワクチンをルチーンの予防注射のひとつとして、11歳か12歳の男児に実施することを勧めている。なお、この時期を逃してしまった13-21歳の子にも接種してキャッチアップするよう勧めている。

女児に対してのキャッチアップは13-26歳までを対象に勧められているのに、なぜか男児に対しては対象年齢が狭められてしまった。

ACIPならびに今後のCDCの推奨は、保険会社がワクチン費用をカバーするしないの決定にも大きくかかわっているので、年齢のことはともかく、男の子にも接種推奨の動きがでてきたことは大歓迎。

男性は子宮がないので、子宮頸がんにはならない。だが、肛門がんや尖型コンジローマ(性器にできるイボ)などといったHPVがおこす他の病気にはなりうる。尖型コンジローマはがんにこそならないが、患者さんの精神的苦悩は無視できないものがある。診察や治療にかかる費用もばかにできない。中高生の子どもを持つお父さんお母さん、ぜひタイミング逃さず、子どもたちにこのワクチンを受けさせてあげてください。

2011年10月26日水曜日

70億人の持つ可能性

国連人口基金によると、世界の人口は10月31日に70億人に達するそうだ。これを前に、今日世界人口白書2011が出版された。

冒頭のあいさつ文で、国連人口基金ババトゥンデ・オショティメイン事務局長さんは次のように語っている。

引用はじまり
巨大な数字だけを見ていると、その規模に圧倒されて、将来に向けてすべての人々の生活をよりよくするための新しい機会があることを見失う危険があります。 ですから、「私たちは多すぎるのか」と問う代わりに、「世界をよりよくするために、私は何ができるのか」、あるいは「拡大する都市を持続可能な原動力に変えるために私たちには何ができるのか」と問う必要があります。
引用終わり

70億と聞くと、どでかいカタマリに面くらいそうだが、この文を読むと、自分自身を含めひとりひとりの人間をみんな数えあげての70億なのだな、とはっとする。

あいさつ文の最後、「私たちは、70 億の可能性をもつ70 億の人間なのです。
という言葉が力強い。

自分がどう生きるか、また目の前のひとりひとりの患者さんがどういう情報をえてどういう決断をして、どう行動しているか、がマクロの目でみたときに、アメリカという国の、あるいは世界の「人口」のすがたを決めていくんやな。

豊かな国と思われているアメリカにいて、貧困や保険の有無ゆえの較差に毎日出くわす。

ひとーつ:望まない妊娠や性感染症を防ぐこと、
ふたーつ:健康を維持するための基本的な生活習慣を実践すること(まっとうなタイミングでまっとうな食事を食べること、タバコをすわないこと、からだを動かすこと、など)

このふたつだけでももっと広まったら、その人自身のみならず、周りの人間、ひいてはコミュニティー・国・世界のウェルビーイングにつながる。困難を挙げたらきりないが、70億分の1の自分と目の前の患者さんからやらねばね。

世界人口白書2011
<日本語版>
<英語版>

2011年10月18日火曜日

ヴォイス・レッスン 5回目

とまとまん滞在中の2週間ほとんど歌を歌ってなかったが、今日は久しぶりにレッスンだった。いつもは30分のレッスンのところ、今日はフンパツして1時間。過去4回のレッスン以前のレベルに大きく後退したかと思っていたけど、意外にもあまりハンデなくいけたのが不思議だった。先生のアドバイスがむちゃ的確で、いつも脱帽。

ちなみに今やっている曲は以下の通り。参考までにYou Tube で公開されている映像を紹介。もちろん小芋よりなんぼもうまい人がうたっている。
I Attempt from Love's Sickness http://www.youtube.com/watch?v=I0N2ikh6vf8

仕事の山が単なる山で終わらず山脈化してきていて頭が痛いが、歌って発散。また明日がんばろう。

2011年10月17日月曜日

フルマラソン記事2つ

たまたまマラソン関連の記事を2つ発見。
ひとつは、昨日のトロントマラソンで、100歳の男性がフルマラソンを完走したという報告。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/30004304.html
もうひとつは、先週のシカゴマラソンで妊娠39週の27歳の女性がフルマラソンを完走し、レース後に無事出産したという報告。

すごく勇気付けられる。小芋も100歳でフルマラソン完走できるかな?
いや、そのまえに次の目標はハーフマラソン完走でした。

とまとまん滞在とリハビリ

とまとまんが たまたまピッツバーグ近郊に出張があり、2週間滞在したあと昨日日本に発った。私も とまとまん滞在中は彼のホテルに泊まり、そこから仕事に通った。その「近郊」の町は、普通ならダウンタウンから30分かからないのだが、朝晩はもれなくラッシュにあうため、運転に40-50分かかった。(渋滞は人生をひじょーに無駄にすると思った。)

普段 とまとまん がこっちに来るときは3-4泊程度で短いのだけど、私も休みを取るので、かなりの充実感がある。今回は期間的に2週間もあったのだけど、とまとまんも私も仕事をしてたので、いつも以上にあっという間だった。

とまとまんは今回の出張に同僚と一緒に来ていた。彼らが到着したころ、ピッツバーグは雨で暗くて寒くて散々な日々だったが、その後晴れて紅葉も進んで、名誉挽回できたとおもう。縁あってピッツバーグ・スティーラーズの試合を見にいけたのは、一生ものの思い出になった。

今日は7時半から仕事して(ほんとは8時から)帰りも2時間居残った。やることがいっぱいたまっているというのもあるが、仕事をしているととまとまんのことを一瞬忘れていられるので、ま、逃避。

帰りのバスのなかで涙涙涙の「ダメ小芋」になり、このままではいかん、と大奮発して和食処の「茶屋」でご飯を食べてから帰った。店の主人が、「ふるさとの食べ物食べて、元気だしなよ」、と特別に納豆をシソでくるんだ天ぷらを出してくれて、思いがけずご飯のお代わりまでしてしまった。

「ダメ小芋」からいつもの「小芋」にもどるべく、リハビリ開始。


2011年10月2日日曜日

OB/GYNをこえて

昨日Fibromyalgia(繊維筋痛症)の勉強をしていて、やっぱりもっとプライマリケアを学びたいと思った。きっといつか実現させる。
http://www.npwh.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=3314

今日は48F(8℃)。はよ晴れてくれーーーー。雨と重い雲に疲れる。

2011年10月1日土曜日

フローリングの工事

私の前にアパートに住んでいた人の犬は、カーペットにオシッコの臭いやシミをたくさん残していった。2回にわたるカーペットクリーニングでも全く歯が立たず、大家さんはハードウッド・フローリングにすることを決意。引っ越してもうすぐ3ヶ月なろうという先週になって、やっと工事がはじまった。ところが、業者の人の作業がひじょーに鈍く、アパートはかなり悲惨な状態。(ちなみに、当初の予定では先週の土日で工事完了するとのことだった。)昨日・おとといと、工事がまったく進んでいなかったのは痛かった。

台所と廊下にはほとんど板を張り終えているが、端の処理がまだ。リビングは、カーペットをはがしたまままだ板がついていない状態。アパートの間取りは、台所・廊下・リビング・ベッドルームの順に縦にならんでいるので、荒れたリビングを通らないとベッドルームと台所の行き来ができない。なので、やむなく靴はいて生活中。唯一の安全粋であるベッドルームには、台所などからのモノたちが避難してる。

今日、業者のおじさんが「悪かった。」とわざわざ謝りにきた。なんでも、急に夜に清掃をする仕事が入ったとかで、体調的に、昼間も仕事をするに至れなかったと。

快適でオシッコ臭なし・カーペット染みなしの生活のために、しばし辛抱のとき。地震やそのほかの災害で避難生活を送っている方々と比べたら、私の不便さなんてまったく大した話でないんだろう。