2011年9月30日金曜日

妊娠中のインフルエンザ感染予防

CDC が作った2011-2012年シーズンの妊婦に対するインフルエンザ予防対策のパンフレットは、専門化向けの情報と、妊婦さん向けの情報の要点が非常にすっきりとまとまっている。
http://www.cdc.gov/flu/pdf/freeresources/pregnant/2011_influenza_prenatal_toolkit_withposters.pdf?source=govdelivery

最後のほうに妊婦さん向けポスターが掲載されているのだが、そこに書かれている言葉がまったく容赦ない。

Flu can harm or kill a pregnant women or her baby.
妊婦や赤ちゃんはインフルエンザで健康を害したり、死亡したりすることがあります。
Flu shots are the best way to protect you and your baby.
インフルエンザの予防注射はあなたと赤ちゃんを守るために一番の対策です。
Get your flu shot.
インフルエンザの予防注射を受けましょう。

妊婦のインフルエンザは、本当に死を招くし、死ぬまでいかなくても流早産の大きな原因となるので、「死にたくないでしょ、なら予防注射受けてね」というストレートな文句は決して大げさでない。

今日で9月も終わり。街中の薬局でもインフルエンザワクチンの接種を呼びかけるポスターをよく見る。私の職場でも、職員むけのワクチンがまもなく届くだろう。

2011年9月29日木曜日

コルポスコピー・プリセプターシップ初日

4月にコルポスコピー関連の研修会に行って以来、なかなか実地のトレーニングをする機会が回ってこなかったのだが、ついに今日その日を迎えた。1時間くらい離れた系列のオフィスに行って、そこのNP、Jさんにくっついて学ぶ。

コルポスコピーとは、子宮頸がんのスクリーニング検査で異常が認められた際、精密検査として行われる検査のこと。外陰部や子宮頚部を詳細にみるための特別な顕微鏡(コルポスコープ)を使い、異常の有無や程度を観察する。必要に応じて、バイオプシーも同時に行う。

コルポスコピーを行うためには追加のライセンスというのはないのだが、American Society for Colposcopy and Cervical Pathology という学会が勧めるプリセプターシップ(マンツーマンの実地研修)を受けていわば認定を受けることが望ましいとされている。認定にはいろいろと規定があるのだが、簡単にいうと最低35例以上、うち5例以上がバイオプシーで高度異型性と確認されたもの、という決まりがある。

本日はまず4例。1例目はシャドーィングのみ。2例目から早くもJさんの指導のもと自分の手を動かす。4月の研修会のおかげで、スライドや本に載っている写真を見て、その所見の特徴を言うことはぼちぼちできるようになったが、コルポスコープの焦点をあわせ、見やすい視野を自ら作るところからはじめるのはむずかしい。。。 

若い人はSCJ (扁平上皮と円柱上皮との境い目)が見えやすいところにあることが多い。年齢が上がるにしたがって SCJ は子宮口の中のほうに隠れていってしまう。面棒や endocervical speculum (子宮口を広げる器具)で SCJ を確認していくのだが、自分の目とコルポスコピーの向こうにある手の動きがうまく連動しなくて、ぎこちなかった。

次回行くまでの間、仕事の合間にイチゴやソーセージの切れ端を使って練習しよう。

2011年9月27日火曜日

ハーフマラソン申し込み

このたび5km レースと 10kmレースがちょうど1ヶ月違いであって、タイミング的にちょうどよかった。この先2ヶ月前後くらいの間にあるレースを探したが、出たいと思うレースがない。けどこのままだとこの先、「日が暮れるのが早い=暗い=走るの面倒 → 走るの止めちゃう」になるのが落ち。

なので、思い切って ピッツバーグ・ハーフマラソン に申し込んだ。実は今日が大会申し込みの初日で、今日だけ65ドル、明日からは75ドル、そして日にちが近づくごとにジリジリと値上がりして、レース直前には最終的に115ドルになる。本番は来年の5月6日日曜日。前回は申し込もうかどうか考えている間に、定員に達してしまって申し込めなかった。

もし諸事情で参加できそうにない場合には、手数料20ドルで誰かに参加権を移譲できるので、早く申しこんでおくにこしたことはない。

今日から当日までは221日だそうだ。早速今日から練習開始。楽に走れる距離を伸ばしでいこう。まだ10kmレースの筋肉痛がとれないが。ははは。

2011年9月26日月曜日

SMARTな目標

無保険もしくは不十分な保険しかもたない低収入の女性を対象に、心血管系疾患予防を目的とした WISEWOMAN というプログラムがCDCの先導で進められている。http://www.cdc.gov/wisewoman/

具体的な内容としては健康歴・家族歴をレビューし、おもに血圧、BMI、ウェスト・臀囲の比、コレステロール値、血糖値の5項目をスクリーニング項目として測定・検査する。すでに糖尿病と診断を受けたことのある人は、血糖値のかわりにヘモグロビンA1c を調べる。そして、その結果をもとに生活習慣改善案をたてたり、場合によってはプライマリケアの診療所への受診を勧めたりする。(時にER受診を勧めることも。)

このプログラムを使うにあたって、患者さんが記入しなければならない同意書や、問診表やそのほかのたーーーーくさんの紙は非常に使い勝手が悪く、頭にくることが多い。(これはCDCではなくて、州の Department of Health の問題かもしれないがよくわからん。)

この私の怒りは置いておいて、生活習慣の改善を促すためのカウンセリングをいかに有効なものにするか、ということを学ぶためのトレーニングがあった。

「生活指導」ではなくて、患者さんと医療者が協働していい話し合いを持つべく、いろいろと頭と手を使うようなアクティビティの紹介などがあったのだが、一番頭に残ったのは、目標の立て方の話。たぶんこれはNPプログラムのどこかで習っていたとは思うが、"SMART"という言葉ですっきりとまとめている点がすてきなのである。

Specific  特定の(漠然としたものではなくて、具体的に)
Measurable  測ることのできる (何回、何kg、何時間、などなるべく量的に)
Achievable   実現できそうな
Realistic   現実的な
Time bound  時間枠をともなった  (1日何回、1週間に何回、あるいはいつまでになど)
目標を立てようということ。

例えば、「もっと野菜を食べるようにする。」とか「もっと運動する」という目標を立てる代わりに、
「これから2週間の間、朝・昼・晩、毎食最低2種類の野菜を食べる。」とか、
「これから3週間の間、毎日合計15分以上歩く。」等というように。

今回のトレーニングにはNPだけでなく、メディカルアシスタントやオフィスマネジャーらも参加していた。彼らはロールプレイなどの場面になると、「どーせ私らがカウンセリングするわけやないしー。」という冷めた態度で困ったものだった。医療提供者じゃなくても、一個人として今回のトレーニングの内容で参考になることはたくさんあったとおもう。

人様の健康をサポートする組織に勤めながらも、タバコを吸い、食生活にはいい加減、運動もたいしてせず、案の定肥満体型というスタッフは少なくない。NPでいながらスモーカーなんて、私にとっては全く信じられないのだが、そういう人もいる。人間だれしも完全でないが、みなそれぞれ自分なりの SMARTな目標をたてて、それに向かって過ごせたら、どんなにいいだろう。心臓病や糖尿病やそれに伴う苦痛や不便な生活がぐっと減ること間違いない。

NPあるいは看護師・助産師・保健師たる自分としては、勤務時間だけでなくそれ以外のときも、やっぱり変わらずnurse として周りのお手本というか、少なくともいつもそれを目指す心構えを自分は持っていたいと思う。看護師の倫理綱領とかCode of Ethics for Nurses ほどお堅い文章でなくてもね。

2011年9月25日日曜日

晴れてGreat Race

本日のCity of Pittsburgh Great Race 、天気に恵まれて気持ちよく走った。去年の経験を生かし、スタート地点でのトイレへの長~~~~い列でも慌てず焦らずに過ごせたし、防寒のためのゴミ袋も遠慮なく着たし(去年より暖かかったので、なくても十分辛抱できたが)、給水地点もよく心得ているから水を取り損ねることもなかったし、いろいろよかった。こちらは去年の日記。http://koimokko.blogspot.com/2010/09/10km.html

一方タイプのほうは、8週間まえから備えてきた割には、去年より37秒余計に時間がかかってしまった。やっと去年レベルで走れるか走れないかのうちにレース当日を迎えてしまったのだろう。今後タイムをよくするためには、次の目標を決めて走り続けたほうがよさそうだ。今回参加した最年長の男性は87歳、女性は82歳の方々。私も長寿で走りつづけることをめざそう。

ゴール後は、オレンジ、バナナ、ベーグル半分、バナナ(2本目)の順に食べた。Spaghetti Warehouse 提供のパスタか何かもあったようだが、これは食べ損ねた。

今回は5kmと10kmコースあわせて大会史上最大の1万4500人が申し込んでいた。コースは、普段なら交通量の多い Forbes Ave、 5th Ave や Blvd of Allies をランナーのために使うという、結構大掛かりなもので、警察官・救急隊・ボランティアの皆様には頭があがらない。

聞くところによると、一時は市の財政難で、大会が開けないような時期もあったらしい。今も市の財政はよくないと思うけど、企業のスポンサーは保険会社・銀行・病院をはじめ今年は10社以上ついていた。ありがたや。

ランナーの数でいえば、私の知るこの2年間は、前年より多くの定員を設けても、事前に売り切れる人気ぶりだ。参加費は1人で申し込むと18ドル、2人で申し込めば2人で30ドル。それには参加賞の長袖Tシャツも含まれているので、もう少し参加費を取ってもいいんでないかと思う。参加者のうち何割かはランニングウェアやシューズを買っただろうし、遠くから前泊して参加する人もいただろうし、走った後にお昼ご飯を買って食べた私みたいな人(まだ食べたのかって?)もいるので、地域への経済貢献度は結構大きいだろう。

今回は10kmレース初挑戦の友達と参加した。一緒に申し込んて、、ゼッケン取りに行って、そしていよいよ本番迎えて、打ち上げにどでかいサンドウィッチを食べて祝って、と一連の楽しみを分かちあえるのがうれしかった!

2011年9月22日木曜日

80ポンド超減量

先日のこと、昨年の健診時から80ポンド以上の減量に成功した患者さんがいらした。kgでいえば45kg以上だ。それでもBMI でいえばまだ肥満の域ではあるんだが、昨年の印象と比べたら、ぐっと体つきが締まってずっと健康的に見えた。

減量成功の秘訣を尋ねると、摂取した食べ物飲み物と、身体活動量を詳細にオンラインで記録していったのだという。カロリーのin/out バランスがよくわかり、どうすれば体重が減る見込みがあるのかが明確になってよいと。「まだまだ私はこれを続けるのよ。」と、とても張り切っていた。

Mypyramid.govという政府のサイトは前から知っていたが、こういう記録をするウェブサイトは他にもとてもたくさんあるということを患者さんとの会話をきっかけに知った。以下の新聞記事はおすすめ5サイトを紹介している。上記の患者さんのお気に入りサイトもこの5つの中に入っている。
http://au.ibtimes.com/articles/215820/20110919/best-of-the-best-top-five-fitness-tracking-web-sites.htm

2011年9月20日火曜日

ヴォイス・レッスン3回目

リン先生に習い始めて、今日で3回目。コーラスという「集団」のなかの1人として指導者の指示や評価を聞くのと、リン先生の前のただ1人の生徒としてコメントを受けるのとでは、鋭さがまるで違うなとおもう。ちょっとよく出来たことも、いまいちだったことも、すぐにコメントに反映されてくる。

今日一番言われたことは、口から漏れていくようなカスカスの音ではなく、明瞭でefficient な音を出すべしーーーそのためにお腹のサポートをしっかりすべしーーということ。自分が思っている以上に肺の中の空気は十分あるものだから、心配しないでしっかりお腹のサポートを感じながら歌え、と。子音をはっきり出すことで、以外にも息が続くという体験もした。

今やっている2曲になんとなく飽きそうになってきた(まだまだ先生から受けた改善点はあるんだけど)ところで、今日新たな1曲が渡された。1週間ってあっという間なので、うかうかしてられん。

実は先日友達から紹介されたカウンセラーにメールでコンタクトを取っていたのだが、返事が来る前にヴォイス・レッスンのほうが先に始まって、歌を歌っているうちになんだか気分はとても落ち着いてしまった。で、今のところカウンセリングに行く必要性を感じなくなってしまった。単なる気分転換以上の効果。



2011年9月19日月曜日

アロ~ハ~~

もうかなり恒例となってきた専門学校の学生を対象とした性感染症スクリーニングイベント、今回のテーマはハワイだった。なぜハワイになったのかは忘れたが、ともかくハワイ風の飾りつけをちょっとするだけで、オフィスの雰囲気ががらりと変わった。スタッフはみな私も含めてレイを首にかけ、髪にも花の飾りをつけ、ノリノリ~~

希望する学生にだけ、クラミジア感染症と淋菌感染症検査のために尿を採ってもらう。今回は専門学校の先生の理解・協力がいままで以上によかったのか、30人を超える学生が検査をしていった。そしてHPVワクチン「Gardasil」や診察の予約を取っていった学生も多かった。というわけで単なる1回ポッキリのイベントというよりは、次に大きくつながる出来になった。

私の役目はその辺にふわふわとただよって、参加者の質問に答えたり、検査の内容を説明したり、お土産グッズを渡したり、などなど。

帰り、あと10歩でアパートに着くというところで、近所のお姉さんに「あら、すてきなお花ですね~」と声をかけられびっくり。ド派手な大きな花飾りを髪につけたままバスに乗って帰ってきていたのであった。恥ずかしいー!

2011年9月16日金曜日

2回目の Above and Beyond 表彰

数百人の職員全員が集合しての会合が先週あった。(ふだんは各地に散り散りになって働いている。)この席で、去年に引き続きわがオフィスが Above and Beyond" の賞をもらうことができた。今回の受賞は
"Teamwork & Continuous Improvements/Innovation"の部門。

たくさんのスタッフを抱えた大御所オフィスには患者総数などの「数」では太刀打ち不能だが、いろいろと工夫を凝らした出前イベントなどが功を奏してきて、われらの「伸び率」は著しい。

着実に変化を起こしているわれわれの努力を認めて、こういう形でスポットライトをあててくれたことに感謝。賞状を額に入れて、オフィスに飾ろう。

2011年9月15日木曜日

ガーダシル発売開始 in 日本

日本でもついに4価HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)ワクチン「ガーダシル」が8月26日から販売されるようになった。今日9月15日からは厚生労働省の子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の対象。つまり公費助成の対象ワクチンとなった。こちらは製薬会社の発表した文書。

これまで日本で使われていた「サーバリックス」はHPV16型と18型の2種類だけをカバーしている。これらふたつの型のHPVは、子宮頸がんをはじめとする外性器や肛門のがんの原因としてもっともメジャーなタイプである。

今回発売された「ガーダシル」はこれら2種類に加えて、6型と11型をもカバーしている。6型・11型は、尖圭コンジローマという性器にできるイボの原因としてもっともメジャーなHPV。

アメリカでは「ガーダシル」の方が先に発売され、現在でもHPVワクチンのシェアのほとんどを占めていると聞く。「ガーダシル」と「サーバリックス」間でたいした価格の差はなく、性器のイボも予防できるなら、「ガーダシル」の方がオトク感があるのは否めない。

日本の「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」のウェブサイトに、「ガーダシル」と「サーバリックス」をわかりやすく比較した表が掲載されている。こちら。

2011年9月14日水曜日

靴を脱ぐ文化

中国語の通訳さんの協力を得て、中国語を母国語とする患者さんの子宮頸がん・乳がん検診を実施した。半日で7人くらいの患者さんとお会いしたのだが、誰一人例外なく、椅子兼ベッドの診察台に横になる場面で靴を脱がれた。

いわゆるアメリカ育ちのアメリカ人(人種・民族的にはいろいろだが)の患者さんは、一般的に言って、こういう場面で靴を脱ぐ人はあまりいない。それが別に問題ということはないので、私も靴を脱いでと頼んだりはしていない。

そういえば、自分も歯医者に行くと、診察台に横になるとき何となく靴を脱ぐ。それを見たインド出身の歯科医がえらく感動してたっけ。中国人の患者さんたちと日本人の私が、こういう場面でとっさに靴を脱ぐという共通点があるのがおもしろいなと思った。

ちなみに今回40歳台の患者さんで人生初めての子宮頸がん検診を受けられた方もあった。


2011年9月13日火曜日

日焼け止めクリーム等の新しい表示

来年の夏から、日焼け止めクリームやスプレーに書かれる表示方法が変わることになったそうだ。早くもお店には、この新しい表示形式で書かれた製品が並び始めている。

主な変化としては、
・broad spectrum という表示は、FDAの基準を満たした製品以外は使ってはいけない。
・SPF15未満の製品には「日焼けの予防」と表示してよいが、「皮膚がんや皮膚の老化の予防」という効能を表示するには、 broad spectrum でかつSPF 15 以上の製品でないとだめ。
・耐水性がある製品関しては、その効能がどのくらい持続するか(40分とか80分とか)まで書く。(どんな日焼け止め製品も汗や水で流れ落ちることは避けられない。) など

このニュースをきっかけに、もっと多くの人が日焼け止め製品を賢く選んで使うようになってほしいなぁと思う。日本の女性が日焼け止めクリームのみならず、日傘や腕カバーや長袖シャツを駆使して日光対策に精をだしているあいだに、ペンシルバニアの多くの女性は無防備というか、むしろ好んで日をじゃんじゃん浴びている人が多い。それでも足りなくて(?)日焼けサロンに行く人も。

先月会ったある患者さんは、まるで「ゆでダコ」のように真っ赤に焼けていた。「サンスクリーン使ってる?」と聞くと、使っているとのことだったが、SPF6程度の製品だった様子。そして、毎日のように子どもとプールに行っていた様子。日焼け止め製品さえ使っていれば安心というわけではないし、日光とのうまいつきあい方を考えないかんな、と思った次第。

今回の表示規制の変化に関して、もっと詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
http://www.fda.gov/forconsumers/consumerupdates/ucm258416.htm

2011年9月12日月曜日

早め出勤

普段は7時15分ごろ家を出てバスに乗るのだが、ここ2回ほどその一本前のバスに乗るべく、30分前くらい早く家をでてみた。そうすると、オフィスには7時20分過ぎにつく。前日に残した仕事を8時までにわーーーーっと仕上げてから、新しい1日をさわやかに始められた。

朝すっきりした頭で頑張った分、なるべく帰りは定時に帰れるよう、また頑張る。どうしても急ぐ電話(患者さんからの質問の伝言があったときとか)以外は、翌日に残す。

今までは、この「残す」のがどうも嫌で、ついついすっきりするところまで片付けてから帰ることが多かったのだけど、1日中使いっぱなしだった頭でさらに定時後にがんばっても、実は効率があまりよくなかった。

今日は午後もかなり気合を入れていたので、定時後まもなくオフィスを出られた。で狙いのバスにすんなり乗れるはずだった。が、建物を出ると、太い道路の反対側にあるバス停にもうバスが止まっていた。(このバス、時刻表よりも早く来て行ってしまうことが多々ある。今日もそう。)

でもこのバスを見逃すと次のバスまでかなりまちぼうけ。だから次のバス停まで猛スピード(のつもり)で走った。で、乗れた。

帰ってきて急いで着替えて、30分走って、それでもとまとまんのモーニングコールの時間に間に合った。これはすごい。とまとまんが顔を洗って朝ごはんを準備する間に、自分もシャワーを浴びて、夕飯準備。で、ほぼ同時に「いただきます。」

しばらくこのペースでやってみよう。10kmレースまであと1週間半。


2011年9月11日日曜日

Skype会議で時差ぼけ~

今朝は2時から4時まで日本の人たちとSkypeを使ってのミーティングをした。接続がいまいちで聞こえなかったり、聞こえても宇宙人みたいで内容がわからなかったりすることが多く、結局内容の1割くらいしかわからなかったと思うが、ひさびさに声が聞けてかつ顔も見られたのはよかった。でも目を開けているのか開けていないのかようわからんような顔で家族以外のひととSkype するのは恥ずかし。

会議が終わって4時過ぎにベッドに戻ったが、なかなか眠れず困った。とまとまん が電話をかけてきた午前9時半にようやくモソッとそっと起きたが、完全に時差ぼけ。

なんとか復活すべく、午後からしっかり外を歩いて、それから料理8品作りおきして、とまとまんを起こして一緒に夕飯食べて(あちらは朝ごはん)、洗濯して、ちょっと片付けものして、今に至る。昨日の誕生日に友達にもらったメールやFacebook へのメッセージのお礼はまるで出来ず。お友達のみなさま、返事してなくてごめん! ぼちぼちやるので、許して!

8品の作り置きおかずのうち、鶏レバーの煮物が今日の傑作。
(レシピ考案者に感謝。自分は薄味が好きなので、しょうゆはこの半分の量で作った。)

2011年9月10日土曜日

スケールの大きなパーティー

あるアジア人ご夫婦が主催されたホームパーティーに音楽を出前する機会があり、2週間前に弾いたのと同じヴィヴァルディの2つのバイオリンとチェロのためのコンチェルトを弾いてきた。

このホームパーティーは、規模が半端でなく、なんとお客は80人くらいいて、料理の種類と量も豪快だった。ワインはこの家の手作りだとか。お客さんのひとりで、むかし照明の仕事をしていたというおじいさんが、われわれ演奏者のために照明をセットしてくれた。とにかく、なにからなにまでスケールの大きさにたまげた。

今から2時間半寝て、それから日本の人とSkype会議。起きれるか。起きなきゃ。

2011年9月9日金曜日

カップケーキで誕生祝い

あす土曜日の誕生日を前に、スタッフが 老舗パン屋・ケーキ屋のかわいいカップケーキを買って祝ってくれた。なんて粋な選択。私はスーパーなどで売っている典型的なバースデーケーキのicing (生クリーム&砂糖のかたまり?)はとても苦手で、中のスポンジしか食べられないのだが、このカップケーキの icing はとても上品で、スポンジもとても質がよくて、なんと2個も食べてしまった。(チョコレート味とバニラ味) 食べる前にかわいい姿の写真をとっときゃよかった。

午後にはニューメキシコ(昨年末にニューヨーク州から引っ越した)アメリカ母から手作りカードが届いた。 表紙にとてもきれいな蝶々のシールが張ってあって、そのわきに"Enjoy the beauty around you"と書いてある。職場の住所に送ってきたところがおもしろい。

一足はやく10日を迎えた日本の家族は、それぞれスカイプでおめでとうと言ってくれた。私は日本で生まれたので、日本時間で祝うそうである。

私へのサポートを惜しまない、近くと遠くのすべてのみなさまに感謝。
この1年もますます充実した時間にしていくぞー

2011年9月7日水曜日

フクザツな検査結果

30歳以上の女性に子宮頚がん検査をするとき、
  • 細胞診: 簡単にいうと細胞の形・大きさをみる
  • HPV 検査: ハイリスクのHPV(ヒトパピローマ・ウイルス)型の有無をしらべる
の2本立てで行うことが多い。
過去に特に子宮頸がんや高度異型性の既往がない女性で、上記2項目が陰性であれば、子宮頸がん検査の頻度を3年に1回くらいに引き延ばすこともできる。(ただし1年に一回の健診は変わらず続けるべき)

細胞診に異常があれば、その程度により、コルポスコピーといって子宮頚部を見るための特別な顕微鏡を使った精密検査をする。

細胞診は正常だけどHPV 検査に引っかかったとき、検査センターはさらに HPV16型と18型の有無を調べてくれる。このふたつがハイリスク型のHPVのなかでも特にたちが悪い。もしこの2つのいずれかが見つかれば、コルポスコピーで精密検査をする。

細胞診が正常で、かつHPV検査そのものには引っかかっても、HPV16型と18型が見つからなければ、細胞診とHPV検査の両方を1年後に再検査する。

細胞診とHPV検査とを組み合わせることで、子宮頸がん検査の精度はあがるし、両方良好であれば検査の実施間隔を広げられるというメリットもある。ただ、この2つの検査は何を調べるのかとか、どういう意味があるかとか、どのくらいのタイミングで検査が必要なのか、といったことを、患者さんの過去の経過もふまえて説明する必要がある。でないと、「友達のAさんは毎年パップスメアを受けているのに私のNPは2-3年に1回しかパップスメアをしてくれない」とか、「ハイリスクHPVが見つかったのに、今何にもしないなんて。」といった誤解を患者さんに与えることになる。そもそもHPVとは、ということからおさらいしないといけない。

というわけで、説明は従来よりもいっそう大事。検査結果を電話で伝えると、ちっともお金にならないが、やっぱりだいじ。本当は電話じゃなくて、患者さんの顔を見ながら、図や写真を使って説明したい。資料は適宜郵便で送ったりするが。

ちなみに、系列のオフィスのNPで、異常検査に関してはなるべく面接して詳細を伝える、という人もいる。だけど、その場合もだれかが患者さんに電話や手紙で連絡することには変わりない。そもそも連絡するだけでも大変なことだし、面接の予約をとっても本当に患者さんが現れるかは未知数だし、面接という方法もやはり大変だとおもう。

2011年9月6日火曜日

ヴォイス・レッスン初日

Emory University Chorus 時代から早3年がたち、最近はごくたま~にしか歌ってなかった。健康的な気分転換(逃避活動)の一環で、また歌をやりたいと思った。折りしも季節は新学期。いろいろな合唱団を探してみた。誰でも歓迎というところもあるが、ちょっといいところだと当然のことながらオーディションがある。近くにぜひ入りたい!というところを見つけたが、そこでは残念ながら今期のオーディションはおわっていた。

で、ふと個人レッスンしてくれる人を探してみた。そしたら、家から徒歩10分のところに先生が見つかった。先生は市内の大学のマスターの学生で、オペラを専攻中。リンさんという。

教室はリンさんのアパートのリビング。初日の今日は、ストレッチとウォームアップを10分ほどやってから、あらかじめ自分が用意していた2曲を披露。リンさんのちょっとした指摘で、音域も音質も変わったのにはびっくり。

コーラスのオーディションでは外国語(できればドイツ語・フランス語・ラテン語いずれか)の曲も1曲やらないといけないので、リンさんが1曲選んでその場でコピーしてくれた。

あと、インターネット上のキーボードとか、歌の練習に役立つウェブサイトも紹介してくれた。役立つ本や楽譜のリストも。

帰ってきたら、お腹がぺこぺこで、肉まんたべて、牛乳飲んで、それからナッツ類をつまんだ。(夕飯食べてからレッスンに行ったのに。)この食欲には自分でもびっくり。思い悩む暇があったら、歌の練習して、ご飯食べて、寝てしまうが勝ちかも。

2011年9月5日月曜日

心とからだの栄養

3連休の中日、昨日の夜は友達の料理で心もからだもお腹いっぱいになった。
あー、この写真みただけでまたお腹すいてくる。

ストレスがたまってくると、本来たのしみであるはずの「食事」が、義務的に定時にたべる「えさ」のような存在になってくる。昨日このようにもてなされて、リセットできたおかげで、今日はひじきのマリネやら、切干大根のゴマ酢和えやらを作るやる気がわいた。

Frick Park での野外コンサート

金曜の晩、Frick Park で開かれた野外コンサートに初めて行った。6月から毎月第1金曜日に開かれていたというシリーズの最終回。(あぁ、夏ももうおしまい。)今回の出演はロシアのサンクトペテルブルク弦楽四重奏団。

野外なので、椅子や敷物を持っていくことは容易に予想できた。友達もわたしも椅子と夕飯持参で参上。舞台はこの写真の中央奥。
しかーし、凝った人だと、テーブルにテーブルクロスしいて、ろうそくまでおいて、ワイングラスやおつまみを片手にして、まるでリビングルームにいるようにしてくつろいでいる。これにはたまげた。あと、すごく美しいキルトをまるでブルーシートのように無造作に芝生に広げて座るひともあちこちに。汚れちゃうよ、と勝手に心配した私。
音響設備のおかげで、音楽は遠くまで聞こえてくる。一方、家族やお友達同士のおしゃべりはまわりの人の迷惑にならない。だからずっとおしゃべりし続けていても、OK.  ある3人組は大木の陰に陣取っていて、絶対に演奏者の姿は見えない位置にいたが、とても楽しそうに過ごしていた。カルテットの演奏もさることながら、観客それぞれの楽しみ方を観察することが、とてもおもしろかった。

ちなみにこのコンサートは無料。入り口に寄付の箱があるので、各自5ドルなり、10ドルなり好きなように入れられた。

2011年9月4日日曜日

まがいもの緊急避妊薬

安全性、有効性が不確かな避妊薬が、特にヒスパニック系の人の間で出回っていると、FDAが注意を喚起している。その薬の名前はEvital。
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm265847.htm

2011年9月1日木曜日

スキーン管嚢胞

スキーン管というのは、尿道の脇にある分泌腺。それが閉塞して「おでき」になった状態が、スキーン管嚢胞。これまでバルトリン腺嚢胞は何度も見ているが、スキーン管嚢胞の患者さんをはじめて経験した。

腫れあがって痛くて座るに座れないほどで、いたたまれなかった。幸い今にも自然破裂する寸前という感じの所見だったので、患者さんが帰宅するより先に破裂したか、もしくはsitz bath (お尻だけお風呂)を何回かやるだけでパンとはじけたのではないかと期待。とても気になるので、明日電話で確認しよう。明日は3連休前の金曜日だけに、なおさら。