2010年12月27日月曜日

緊急避妊薬ノルレボ錠の承認

12月24日、厚生労働省の薬事分科会が緊急避妊薬ノルレボ錠の製造販売を承認したとのこと。http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122401000614.html

つかの間の一時帰国

22日水曜日にピッツバーグを発って、翌23日に日本に着いた。成田まで来てくれたとまとまんと一緒に水戸の実家に行き3泊。おととい東京のとまとまんの弟一家のところに寄ってから飛行機で高松へ。べちゃべちゃの雪が降ってた。傘がほしくなる降りかただった。

高松に3泊の後、とまとまんの実家に4泊、空港に1泊してピッツバーグにもどる。移動ばっかりだがお互いの実家が遠いのでやむをえない。まだ同じ国だっただけラッキーと思おう。

去年は東京や大阪で友達や先生との再会もできたが、そのぶん家族、とくにとまとまんと過ごす時間を短くしてしまったのが反省だった。(全滞日数の半分くらいしか一緒にいなかった。)なので今回は家族最優先の旅。移動はあいかわらず多いが、年末年始の休みも手伝ってかなり一緒に過ごせる。ありがたや。

昨日は銀行・郵便局など平日の昼間でないとできないことや郵便物の整理をした。郵便物はふだんとまとまんがSkypeで見せてくれたりスキャンしてくれたりしているので大体ついていけているはずだったけど、スキャンからもれてしまっていたものもあったので、確認してよかった。

今日は晴れて洗濯物も布団も外に干せるのでうれしい。ただし日差しは要警戒。日焼け止めクリームを塗っていたにもかかわらず、水戸でほっぺたを焦がしてしまい、ヒリヒリ感がつづいた。ふだんいかに日に当たってないかということ。

みなさま、
帰国のお知らせがちっともぜきずごめんなさい。どうかどうか「連絡もらってない!」とお怒りになりませんように。こわっごわ送信いたしまする。

2010年12月20日月曜日

HPVワクチン公費負担状況 in 日本

HPVワクチン、インフルエンザインフルエンザ菌b型(Hib)、小児用肺炎球菌の計3つのワクチンに関して、11月に国(日本)の補正予算が成立した。市区町村がこれらのワクチン接種を公費補助する場合に、国が費用の半額を負担する。

共同通信の16日付けニュースによると、これらのワクチンすべてについて、公費で補助をしているまたはする予定の市区町村は全体の85.1%。ワクチン別では、HPVワクチンに対する補助をする市町村が全体の94.8%、Hibは89.2%、肺炎球菌は86.0%。

1年前、新潟県魚沼市が日本で最初に公費負担を決めた。11月現在、市内の中学1年生女性に対する摂取率は90%を超えているという。この背景についてとても興味ぶかい記事があったので、以下にご紹介。
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20101218ddlk15040063000c.html

2010年12月19日日曜日

日が長くなる

ピッツバーグで今年最も日が短いのは12月21日。日の出から日没までが9時間16分57秒。

今シーズン最も遅い日の出の時刻は 7:43 (12/29/10から1/10/11)
今シーズン最も早い日没の時刻は 16:53 (12/4/10から12/11/10)

今の私はこれでいうと、日の出前に出勤し、日没のころ帰ってきてる。どうりで暗いわけだ。もっとも、「昼間」も暗いんだけど。

まだしばらくのあいだ日の出の時刻は遅くなるけど、日の入りはもうすでに遅くなってきているのが希望。

CDC 性感染症治療ガイドライン 2010

CDC(米国疾病対策予防センター)から 性感染症治療ガイドラインが出ました。
前回のガイドラインは2006年のものなので、4年ぶりの出版です。
まだ読んでないので感想をかけませんが(はよ読まなね)、とりいそぎお知らせまで。

http://www.cdc.gov/std/treatment/2010/

2010年12月13日月曜日

春よ、はよ来い

寒い。朝も夕方も暗い。今日は今シーズン初雪かきをした。冬至はまだ来週だが、明るさだけでも早く取り戻したいよ。

州北部やもっと北や内陸の地方のことを思えばピッツバーグの雪や寒さなんてまだちょろいのだろうが、この気候にはなっかなか慣れない。車は泥だらけになるわ(目も当てられない)、道はすべるは、道路は混むは、雪で得することはあまりない。

寒い地方でお得なことは、家や建物の暖房がしっかりしてること。普通の生活では霜焼けになることもなし。

2010年12月9日木曜日

言葉の壁

今日はスペイン語を母国語とする患者さんとの会話に苦労した。といっても通訳の人がいたので、一番大変だったのは通訳の人なんだけど。通訳を介して話すときは、簡潔な言葉でひとまとまりが長くなりすぎないように話さないといけないのが難しい。

私がせめて患者さんの言っていることがすこし聞き取れるくらいにスペイン語能力があればいいのだが、たまにぽろっと単語がわかる程度でしかない。

患者さんー通訳ー私ー通訳ー患者さんー通訳・・・というようにいちいち通訳さんを挟まないとならないので、おそろしく時間がかかってしまう。

今日みたいなことがあると、スペイン語はやっぱりやらんといかん、と思う。何ヶ国語もしゃべるのは無理でも、スペイン語はニーズが高い言語だけに。今までスペイン語なしでいけてしまったのがラッキーだったというかむしろ不思議。母国語がスペイン語でも英語が達者な患者さんに恵まれてきていた。

言葉の壁に加えて、「婦人科検診自体が初めて」かつ「コンドームを使ったことない」かつ「他の避妊方法も使ったことないしあまり知らない」という状況だった。いろんな意味でハイリスク。こういう方にこそ「よくいらっしゃいました!ここは安心して相談できるところですよ!」というメッセージを心の底から送らないといけない。

2010年12月6日月曜日

ナイトガードの調整

仕事のあと歯周治療専門の歯医者にナイトガード(寝るときに歯にはめる器具)の調整に行くべく、わざわざ車で出勤したというのに、肝心のナイトガードを家に置いてきてしまった。これは、バイオリンの発表会にバイオリンを忘れていくことと同じくらいマヌケだ。(幸い私は発表会にバイオリンを忘れたことはないが、発表会の度に誰かがそういう目にあっていたのをおもいだす。)

ダウンタウンから家にナイトガードを取りに戻り、家から渋滞と雪のなか歯医者に車を走らせるのはものすごい無駄だった。無事に帰ってこられて何より。

来月もまた微調整に行かないといけない。早く落ち着くといいんだが。

2010年12月5日日曜日

アトランタで英気を養う

週末アトランタを訪ねた。先週 Thanksgiving の際に NY州の北の果てに行ったばかりなのに、今週はアトランタというと何だか毎週遊びほうけているように聞こえてしまうかも。。。

友達や先生と1年(人によっては2年)ぶりに再会してたくさん元気をもらってきた。週末だけだと時間があっというまにすぎてぜんぜん足りない。また機会を捉えて行くしかない。勉強や仕事の都合をやりくりして私に会う時間を作ってくれた友達・先生たちに本当に感謝!

Emory University Chorus と Concert Choir の歌う A Festival of Nine Lessons and Carols を1年ぶりに聞いた。やっぱり行ってよかった。2年前に私が歌ったのと同じ曲もあり、新しい曲もあり。 Dr Nelson と団員たちが作り上げた最高に美しいものを、聴衆の一人として満員の会場で味わえたのはこの上ない贅沢。
プログラムhttp://arts.emory.edu/documents/event/12_03_10_Festival_FINAL.pdf
写真1http://www.arts.emory.edu/
写真2http://arts.emory.edu/events/?trumbaEmbed=view%3Devent%26eventid%3D89972472

雪のピッツバーグに無事帰ってきた。今回は行きも帰りも飛行機の問題が少なくラッキーだった。明日からまた自分の大好きな仕事ができることに感謝して働こう!

2010年12月1日水曜日

日本での緊急避妊薬承認に関するパブリックコメント

緊急避妊のためのノルレボ錠の製造販売承認に関して厚生労働省がパブリックコメントを募集している。日本の女性が1日でも早くこの薬を手にできるよう、私も微力ながらコメントを送った。読者のみなさんもぜひ。

パブリックコメントへの提言の方法
「厚生労働省・パプリックコメント」案件番号:495100233
「ノルレボ錠0.75mg」の医薬品製造販売承認について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495100233&Mode=0


私が書いたコメント~~~~~
4年前まで日本で助産師として働いていました。現在は米国にて Women's Health Nurse Practitioner として産婦人科の診療所に勤めています。

避妊教育および避妊薬の処方が私の仕事の重要な柱です。緊急避妊薬は通常の避妊方法が正しく使えなかった場合のバックアップ方法として多くの女性の最後の砦だと実感しています。コンドームが破れたりピルを飲み忘れてしまったりと、どんなに気をつけていても避妊にはどうしても失敗が伴います。

失敗を失敗だと気づきながらみすみすやり過ごして妊娠するか、それとも緊急避妊薬を使って望まない妊娠を防ぐかは、女性自身の健康だけでなく彼女をとりまく家族、そして社会全体にも大きな影響を及ぼします。望まない妊娠は、妊娠を継続するにしろ、人工妊娠中絶を選ぶにしろ、女性の健康に多大な影響を及ぼすだけでなく、学業の中断、労働力の低下、また社会福祉への依存にもつながります。

今日も私は目の前のアメリカ人女性に緊急避妊薬の処方をしながら、日本の女性も早くこの薬が使えるようになってほしい、と切に願っています。1日も早くノルレボの製造販売を承認ください。

移民法に強い弁護士を探すには

米国市民でもグリーンカード保持者でもない外国人が米国内で働くにあたっては何らかの就業可能なビザがいる。ビザ申請の書類づくりに関しては弁護士なしで自前でやってもよいのだが、周りの人の話を聞いていると弁護士とやりとりした経験を持つ人のほうが多い。

私の場合OPTを経て H1B ビザを取る際、弁護士に正直苦労した。人柄はいい人だったけれど、移民法の専門家ではなかったため(あとでわかったことだが)、素人の私がしつこくしつこく「これで本当にあってますか?」「これって本当はこうじゃないでしょうか?」と確認しないといけないような状態だった。おかげで USCISウェブサイトを調べまくったりして勉強にはなったけど、ストレスが大きかった。弁護士は自分が選んだわけではなく勤務先が選んだので私にはどうしようもなかったが、餅はやはり餅屋に頼んだほうがよい。

で、どうやって移民法につよい弁護士を探すかだが、口コミ、周りの人の推薦のほか、移民法弁護士協会に相談する方法があるということを知った。このウェブサイトで
http://www.ailalawyer.com/ 地域や専門領域別に検索することができる。ただし、協会メンバーの弁護士がすべてこのリストにあがっているわけではないそうで、ここにリストされていない例えばA田B子弁護士が協会のメンバーかどうかを調べるには協会に直接問い合わせないといけない。

メンバーだからってエキスパートとは限らないが、ひとつの探し方として知ってて悪くない方法とおもう。