2010年10月26日火曜日

性感染症スクリーニングのイベント


先週は市内の某大学(A大学としておこう)に出向き、また今週はオフィスの近所の専門学校(B校とする)の学生を対象に性感染症スクリーニングのイベントをスタッフ総出で開いた。

A大学の会場は寮の1階のロビ。館内には教室もいくつかあり、昼間でも学生の出入りの多いところ。多くの学生がゲームやクイズに参加してくれた。そして希望者がクラミジアと淋菌感染症のスクリーン検査(尿で)をうけた。B校の場合もほぼ同じ内容だが、学校がすぐ近所なので、私たちのオフィスを1日開放して学生さんに来てもらう形を取った。

ノリよく学生たちをよびこんでくれるのは、ジェニーの役割。(彼女は普段から地域で若者を対象にいろいろなライフスキルを教えているスタッフ。)メディカルアシスタントのリリーは必要な用紙(同意書など)を手際よくまとめて学生さんに対応。メディカルアシスタント学生の2人が尿検査の検体を取り扱う役目。オフィスマネジャーは受付を手伝いつつ、出入りする学生さんたちにさわやかな挨拶をおこたらなかった。雰囲気づくりにかなりプラス。

私は患者さんと簡単な個別面談。「今日の検査はクラミジアと淋菌の感染症をスクリーニングするためのものです。HIV、梅毒などの検査は含まれていません。結果はいついつ。。。」などということを一人ひとりに手短に説明し、患者さんの質問に答え、込み入った相談事や何か症状のある学生さんには 予約をとって後日オフィスに来るようにすすめる、というわけだ。

ゲームに参加するだけ、お菓子を食べに来るだけ、という学生もいるが、お菓子につられつつパワーポイントのプレゼンテーションに耳を傾けたり、最終的には「やっぱ検査を受けてみよう。」と気になったりする学生さんもいる。

スクリーニング検査を受けた学生さんには冒頭の写真のようなグッズをまとめて紙袋に入れたお土産を渡す。

8月に市内のある地区のお祭りでブースを出したときは、半日頑張ってもスクリーニングテストを受けた人は6人どまりだったが、今回はいずれの日も40-50人の参加が得られた。(検査を受けたかった学生を入れたらもっと。)近所のおばさんやおじさんに目撃されかねない場所より、学校のような同年代の人の集まる場所のほうが気軽に検査を受けやすい、という面は大きいだろう。ある先生は自分のクラス全員を率いてイベントに参加し、自らもスクリーニング検査を受けて生徒の抵抗感を少しでも減らそうとしてくださっていた。あっぱれであった。

こういうイベント類はとても疲れるんだが(1人1人に十分時間がとれないわりに、書き仕事は結構あったり)、患者さんが診察に来る敷居を少しでも低くすることにつながればとてもうれしい。

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