2009年6月23日火曜日

目の前の女性、世界の女性

国連人口基金東京事務所のウェブサイトがリニューアルしたというニュースをあるメーリングリスト経由で知り、早速見てみた。http://www.unfpa.or.jp/

1分に1人
年間で53万6,000人
世界のどこかで
お母さんが亡くなっています
という記述にハッとする。今日の仕事を無事終えることで必死の私には、ともするとクリニックの外の世界、さらには世界中の女性に思いをはせる想像力が欠如しがち。

女性として必要な基本的ケアが全世界に行き渡っているとは言いがたい。望まない妊娠を避けること、助産師や医師などの専門家の見守りのもとで妊娠期を過ごし、お産を迎えられることーーこれらは先進国でも発展途上国でも変わらず大事なこと。実はアメリカにおける全妊娠の半数近くはunintended つまり意図しなかった妊娠というのが現実。Aさんの女性健診、Bさんには避妊カウンセリング、そしてCさんの妊婦健診ーーこういった活動を通して健康と安全をお手伝いすることが、今「1分に1人」ペースのお母さんの死亡を少しでも減らすことに一歩近づくんだと思う。私が1日に出会える患者さんの数には限りがあり、私個人ができることにも限りがあるけど、自分の守備範囲はがんばりたい。

先のウェブサイトでは、「お母さんの命を守るキャンペーン」が展開されている。早速サポーター登録した。読者のみなさんもぜひ。
http://www.unfpa.or.jp/mothers/

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