2009年3月18日水曜日

かみそりの話

今のクリニックで働くようになって、前よりも10代~20代の患者さんをより多く診るようになった。そのせいかもしれないが、陰毛を剃っている患者さんの割合が高い。日常的に陰毛を剃っている結果、皮膚に軽い炎症を起こしている患者さんもよくいる。ティーナ曰く、「ヒッピー全盛期のころは、誰も何の毛も剃らなかったのに、いまじゃぁ、髪の毛以外の毛は全部剃っちゃう子たちも結構いるわねー。」ということである。皮膚の炎症が発赤くらいだったら、ハイドロコルチゾンクリーム(ステロイドの軟膏)を塗っとくといいよ、で話が済むが、ingrown hair (皮膚の内側に向かって逆方向に毛が生えていっている状態)になっていると、もっと炎症を起こしたりするのでやっかいだ。

ぱっと見たところはingrown hair に見えるけど、よくみると伝染性軟属腫(molluscum contagiosum)-ウイルス性のいぼ- のこともある。名前はこわもてだが、真ん中がお臍みたいにへこんでいる、かわいらしい(?)いぼだ。これは時間はかかるけど、自然治癒するので、特に治療しない。陰部に限らず、体のどこでも起こりうる。ティーナの印象では、大学生の有病率がとくに高いと。大学の寮でシャワーを共有している学生同士が、故意にもしくは誤って他人のカミソリを使ってしまい、それが感染の原因のひとつになっているに違いないーーー石けんを貸し借りするのと同じような感覚で、カミソリを共有してしまっている学生がきっといるのよ、とティーナは分析している。

陰毛を剃ると、多少なりとも皮膚のバリア機能にダメージを与えるわけで、カミソリを媒体とした感染だけでなく、2次的な感染を招きやすい下地にもなっているかもしれない。(例:HPV感染)

今日は22℃まで気温が上がった。晴れてあったかくて、ものすごくうれしい。芝生が黄色から緑色になってきたところに春を感じる。でも木々はまだ芽吹かない。(あまりに冬が長くて、芽吹くことを忘れてしまったんじゃないか、と心配だ。)

3 件のコメント:

  1. つるつる=beautyとなっているのね

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  2. 同感。
    若い子は、剃らないとだめと思っている子が多い。

    よく患者さんに「最近剃ってなくてごめんなさい!忙しくって、今日のために剃ろうと思ってたんだけど、」って謝られません?

    それはもちろん「いや、実は、剃るのにはいろいろリスクがね。剃らない方がいいんだけどね」って教育する機会なのですが。

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  3. 謝られますね。たしかにー。

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